先発失格から一転“覚醒”…藤浪晋太郎の異次元数値「98.4」 トレード戦線で争奪戦も?

アスレチックス・藤浪晋太郎【写真:ロイター】
アスレチックス・藤浪晋太郎【写真:ロイター】

救援転向後の平均球速158.3キロはメジャー5位

 メジャーリーグは14日(日本時間15日)、オールスターが明けて後半戦に突入。プレーオフへの戦いが激化するなか、8月1日(同2日)にはトレード期限を迎える。エンゼルス・大谷翔平投手の去就が注目されるが、同じく日本人投手の周りがにわかに慌ただしくなっている。メジャー1年目のアスレチックス・藤浪晋太郎投手だ。

 今季からメジャーに移籍した藤浪は、開幕時先発として期待されていたものの、4先発4敗、防御率14.40と苦戦。4月25日(同26日)から救援に配置換えとなった。その後も27登板で防御率6.30と、数値を見て好成績とは言えないが、直近10登板は防御率2.45、オールスターブレークまでの6試合は連続無失点で終えるなど、徐々にその力を発揮しつつある。

 救援転向後、投球を支えているのが、平均98.4マイル(約158.3キロ)のフォーシームだ。先発時も平均96.8マイル(約155.7キロ)をマークしていたが、リリーフではさらに高速化に成功。4月25日(同26日)以降に限れば、平均球速はメジャー全体5位(200球以上)に位置している。特に5勝目を挙げた7月4日のタイガース戦が凄まじく、99.7マイル(約160.5キロ)、102マイル(約164.2キロ)、102.1マイル(約164.3キロ)のフォーシームで3者連続三振を奪った。

 この試合後、アスレチックス専門メディア「As Unleashed」のカール・ブスチェック氏は「シンタロウ・フジナミは、ここ15試合で防御率3.45。15回2/3を投げて17奪三振。トレードに使える一員と言えるだろう」とツイートするなど、藤浪の“市場価値”が上昇していることを示唆。1年325万ドル(約4億4900万円)と安価、チームがプレーオフ争いから完全に外れていることも背景にあると見られる。新たな役割で真価を発揮しつつある藤浪。後半戦は新たな地で剛腕を披露する可能性もありそうだ。

(Full-Count編集部)

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