マリナーズに“大谷獲り”の可能性 イチロー愛弟子&金銭的余裕…後押しする宝の山

エンゼルスの大谷翔平(左)とマリナーズのフリオ・ロドリゲス【写真:ロイター】
エンゼルスの大谷翔平(左)とマリナーズのフリオ・ロドリゲス【写真:ロイター】

22歳フリオ・ロドリゲスの存在が“大谷獲得”を後押し

 エンゼルス・大谷翔平投手の去就問題は、米メディアの間で連日過熱している話題だ。数々のニュースが飛び交うなか、マリナーズの地元メディア「シアトル・スポーツ.com」が報じた、大谷獲得を後押しする記事が注目を集めている。

 同メディアは「ショウへイ・オオタニに向けたマリナーズのすばらしいセールストーク」という見出しで、シアトルのラジオ番組「ワイマン・アンド・ボブ」で米メディア「MLBネットワーク」のジョン・モロシ氏が解説する大谷獲得に動いた際の“優位性”についての話を紹介した。

 大谷獲得に向けて、モロシ氏が最初にあげた強みは、マリナーズ球団が日本のファンに受け入れられてきた歴史。「シアトルには驚くほどすばらしい日系人コミュニティがあるし、イチロー、ササキ、ジョウジマ、イワクマなどがチームの歴史に驚くほどすばらしい影響を与えている。ハセガワもそうだ。当然のことながら、ニンテンドーがオーナー陣に名を連ねていて、すばらしい絆がある。その部分を彼は好意的に見ると思う」と球団が積み重ねてきた年月が獲得に向けて有利に働くと推察した。

 続いて、常勝チームを維持できる将来を見据えた編成面について言及。「2022年にプレーオフに進出し、チームの核であるフリオ・ロドリゲス、ジャレッド・ケレニック、投手陣のローガン・ギルバートとジョージ・カービーとブライス・ミラーら核となる若手を育てている。今年はなかなかコンスタントに勝ち越すことはできていないが未来は明るい」として、成長著しい若手らと切磋琢磨することで生まれるメリットを指摘した。

 そして、チーム内で一際存在感を発揮する22歳の若きスターで、イチローの愛弟子としても知られるフリオ・ロドリゲスの存在が大きな魅力であるとした。ロドリゲスは2022年8月に大型契約を結んでいるため「オオタニはここにくればトラウトの若い版のような選手がいることが分かっている。自分の相棒として永遠にチームにいてくれる選手だ」として、マリナーズに加入後も現在のトラウトに代わって強力なデュオが形成できるとした。

 最大の懸念となることが予想される年俸については、「マリナーズの年俸総額は現在1億3600万ドル(約187億8800万円)なので、ショウへイを加える余裕がある」と懐事情についても言及。最後に「私なら、こう彼(大谷)に言う。“すでに優れたローテーションを擁している中で君と契約できる。君は我々の打線にまさに必要な選手。そして君の周りに才能ある選手を加えることができる”とね」とメディアを通して、大谷にラブコールを送った。

(Full-Count編集部)

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