ブレーク中の首位打者、タイトル争う新鋭はHRダービーにも 球宴初出場のパ野手たち

オリックス・頓宮裕真(左)と日本ハム・万波中正【写真:矢口亨】
オリックス・頓宮裕真(左)と日本ハム・万波中正【写真:矢口亨】

オリ頓宮はリーグトップの打率.319、ハムのマルティネスは来日6年目で初出場

 7月19、20日に開催される「マイナビオールスターゲーム2023」。パ・リーグは出場31選手のうち、初出場が15選手とフレッシュな顔ぶれになった。ブレーク中の首位打者や成長中の若手ら、初出場となる野手の前半戦の活躍を紹介する。

○若月健矢捕手(オリックス):49試合、打率.264、1本塁打、7打点

 ファン投票と選手間投票で選出されていたオリックス・森友哉捕手が、左大腿二頭筋筋損傷のため出場辞退。代わってオールスター初出場となった。昨年、最優秀バッテリー賞を受賞した山本由伸投手とのコンビは今季も健在。打撃でも4月30日のロッテ戦でサヨナラタイムリーを放つなど存在感を示した。

○アリエル・マルティネス捕手(日本ハム):67試合、打率.252、11本塁打、31打点

 来日6年目で、監督選抜で初出場。中日から日本ハムに移籍した今季は来日初の2桁本塁打、打点31も来日最多だ。交流戦では古巣相手に3ランを放った。オールスターでもバンテリンドームで元気な姿をアピールしたい。

○頓宮裕真捕手(オリックス):72試合、打率.319、11本塁打、34打点

 ファン投票でうれしい初出場を決めた。本職は捕手だが、一塁でレギュラーに。これまでも長打力は光っていたが、今季はリーグトップの打率.319と確実性も加わった。安打数81もキャリアハイを更新中。ブレーク中だけにオールスターMVP級の活躍を期待したい。

HRと打点でタイトル争いする万波、昨年首位打者の松本剛も初球宴

○紅林弘太郎内野手(オリックス):68試合、打率.292、6本塁打、22打点

「打てるショート」として成長中の21歳は監督選抜で初出場。今季はオープン戦での打撃不振が響いて開幕1軍を逃したが、4月18日に昇格。6月14日の阪神戦から7月9日の西武戦まで18試合連続安打を記録し、再び正遊撃手を勝ち取った。守備率.992もリーグ遊撃手トップで、攻守に奮闘している。

○安田尚憲内野手(ロッテ):73試合、打率.260、7本塁打、32打点

 監督選抜で初出場。プロ6年目の今季は5月24日の西武戦で3ランを2発、前半戦だけでサヨナラ打を2度放つなど、好調のチームを支える。打撃に注目がいきがちだが、リーグ三塁手2位の守備率.975と軽快な守備も魅力だ。

○万波中正外野手(日本ハム):83試合、打率.262、15本塁打、42打点

 選手間投票で初出場。さらにファン投票でリーグ最多6万826票を集め、ホームランダービーへの出場も決定した。23歳は今季、すでに本塁打、打点でキャリアハイを更新し、両部門のタイトル争いに名を連ねている。打撃とともに、広い守備範囲と強肩で魅せる守備も特徴。昨年はチームメートの清宮幸太郎内野手が第1戦でMVPを受賞した。2年連続で日本ハムからMVP選出となるか。

○松本剛外野手(日本ハム):82試合、打率.277、3本塁打、20打点

 昨季ファン投票と選手間投票で選ばれながらも、怪我のため辞退。2年連続で同投票によって選出され、念願の球宴初出場を果たす。6月は不振だったが、7月は月間打率.347と本来の調子を取り戻している。昨季の首位打者は夢舞台でも安打を量産するか。

(「パ・リーグ インサイト」編集部)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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