7年目で初勝利の“苦労人”、大ブレーク中の21歳も夢舞台へ 球宴初出場のパ投手

ロッテ・種市篤暉、オリックス・山崎颯一郎、ソフトバンクのロベルト・オスナ(左から)【写真:荒川祐史、小林靖】
ロッテ・種市篤暉、オリックス・山崎颯一郎、ソフトバンクのロベルト・オスナ(左から)【写真:荒川祐史、小林靖】

21歳のオリ山下はリーグ2位の8勝、鷹オスナは失点1の安定感

「マイナビオールスターゲーム2023」が19、20日に開催される。パ・リーグは出場31選手のうち、15選手が初出場。ここでは球宴初登板を果たす投手の前半戦の活躍を紹介する。

○山崎颯一郎投手(オリックス):18ホールドポイント、3セーブ、防御率1.57

 ファン投票でパ・リーグ中継投手第1位の54万8265票と、圧倒的な支持を集めて初出場が決まった。今季は34登板のうち、失点したのは5試合。5月7日の西武戦から7月11日のロッテ戦まで21試合連続無失点だった。平野佳寿投手の離脱時にはセーブを挙げるなど、必勝リレーの一角となっている。

○ロベルト・オスナ投手(ソフトバンク):16セーブ、防御率0.33

 パ・リーグ抑え投手第1位の35万3028票を得て初出場。新天地で来日2年目を迎えた今季は、開幕から17試合連続無失点と圧倒的な投球を披露した。唯一の失点は、6月11日の巨人戦で丸佳浩外野手に許した一発のみ。以降は再び失点0の投球を続け、現在まで9試合連続無失点中でリーグ3位の16セーブを挙げている。

○山下舜平大投手(オリックス):8勝2敗、防御率1.49

 成長著しい21歳は選手間投票で選出された。高卒3年目の今季は、3月31日の開幕戦でプロ初登板初先発。4月11日の楽天戦で5回10奪三振無失点と好投し、プロ初勝利を手にする。ストレート、カーブ、フォークの3球種で打者をねじ伏せ、リーグ2位の8勝。晴れ舞台での姿も楽しみだ。

○山崎福也投手(オリックス):7勝2敗、防御率3.65

 リーグ3位タイ7勝の左腕は監督選抜で初出場。5月27日の西武戦から自身6連勝中と今季も先発ローテーションの一角で活躍している。「日本生命セ・パ交流戦 2023」では5打数2安打1打点1得点、打率.400と得意の打撃も光った。オールスターでも「二刀流・山崎福也」は実現するだろうか。

田中正義は新天地の日本ハムで抑えを務め、14セーブをマーク

○種市篤暉投手(ロッテ):6勝4敗、防御率2.68

 復活のシーズンを送る右腕が監督選抜で初出場。2020年にトミー・ジョン手術を受け、今季3年ぶりに開幕から先発ローテ入り。奪三振107と奪三振率11.46は、どちらも同僚の佐々木朗希投手に次ぐリーグ2位だ。

○ルイス・ペルドモ投手(ロッテ):29ホールドポイント、1セーブ、防御率1.67

 来日1年目の30歳右腕が監督選抜で初出場する。守護神・益田直也投手へつなぐセットアッパーを務め、リーグトップの29ホールドポイントをマーク。ツーシームを武器に打たせて取る投球が特徴だ。ベンチやヒーローインタビューで垣間見える、明るいキャラクターと笑顔にも注目。

○加藤貴之投手(日本ハム):5勝6敗、防御率2.61

 エスコンフィールドの公式戦開幕投手を務めた31歳左腕は監督選抜で初出場。テンポのいい投球で5勝を挙げ、12球団トップの与四球率0.71が示すように制球の良さはピカイチだ。

○田中正義投手(日本ハム):14セーブ、防御率2.40

 パ・リーグ6位の14セーブを挙げている29歳右腕も監督選抜でうれしい初出場を果たす。近藤健介外野手のFA移籍に伴う人的補償でソフトバンクから移籍。4月26日に2奪三振含む3者凡退でプロ初セーブ、5月7日の楽天戦ではプロ初勝利も挙げた。新天地で抑えとして花開いた苦労人が、自慢のストレートでオールスターを盛り上げてくれるはずだ。

(「パ・リーグ インサイト」編集部)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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