一度は辞退も…背中で見せる「お姉さん」の色気　“オリの女神”が手にした初の球宴舞台

「BsGirls」4年目を迎えたNUIさん…一度はオーディションに合格も辞退の過去

　オリックスの公式ダンス＆ヴォーカルユニット「BsGirls」は総勢14人でリーグ3連覇、連続日本一を目指すチームを華やかに盛り上げている。Full-Countでは選手と共に「We can do it！」を合言葉に奮闘するメンバーの素顔を取り上げていく。第1回は「本当に自分がチアを全うできるのか……」と、プレッシャーと戦い“夢”を掴んだ4年目のNUIさん。

　NUIさんは学生時代、ダンス部に所属し全国大会3位の実績を持つ実力者。「BsGirls」を目指すきっかけは家で何気なく見ていた動画共有サイトだった。お勧めで流れてくる動画の一つに目を奪われた。「なに、このカッコいいグループ！」。一般的なチアではなく、激しいダンスと迫力あるヴォーカルに衝撃を受けたという。

　居ても立っても居られず、すぐさまオーディションに応募。だが、書類選考を通過した際に「先輩方、周りのレベルが凄く高くて……」と、プレッシャーが全身を包み込んでいった。憧れのグループに入る可能性を残しながらも、自信を取り戻すことができず辞退することになった。

「生まれて初めて自分のやりたいことを見つけた。一度は諦めてしまったけど、後悔したくない自分もいました」

セクシー＆カッコいい楽曲を「色気、目線、手先の動きで表現」

　再びダンスと向き合い気持ちをリセット。もう一度、オーディションを受け見事合格し、2020年からメンバーとして動き出した。1年目は最下位を経験し、新型コロナウイルスも流行し無観客のなかで踊った時期もあった。それでも2021年にはリーグ制覇、そしてチームは昨年、悲願の日本一を成し遂げた。

「本当に夢みたいな景色を見せてもらいました。ファンの皆様の表情、ベンチの雰囲気もどんどん上がって。夢を諦めなくて良かったと実感しました。勝ちSKY（勝利後に流れる球団歌）でファンの皆様の笑顔を見られるのが一番嬉しい」

　今年で10年目を迎える「BsGirls」。歴代の楽曲は50曲を超え全てのダンス、構成を覚えなければいけない。圧倒的なパフォーマンスの裏には、寝る間も惜しんで練習を続けた努力がある。当初は先輩についていくことに必死だったが、4年目を迎え自覚も出てきた。

「あまりしっかりしたタイプではないですが、後輩も増えてきました。セクシー＆カッコいい楽曲も増えているので、色気、目線、手先の動きで表現していきます。私も“お姉さん”になってきたので、そこを皆さんに見てほしいです！」

　今年はオールスターゲームに初出場するNUIさん。諦めず掴んだ夢舞台では全力のパフォーマンスで球場を盛り上げるつもりだ。