大谷翔平がいるだけで「一大イベント」 米記者が分析、生み出す莫大な“価値”

エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】
エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

8月2日に迫るトレード期限…大谷の動きは

 8月1日(日本時間2日)に迫るトレード期限までに、エンゼルスの大谷翔平投手に動きはあるのか。米識者の1人は「可能性は非常に低い」と断言する。「MLBネットワーク・ラジオ」の番組「Power Ally」のアナウンサー、マイク・フェリン氏は「このトレードは起きる気がしない」とキッパリ。トレードすれば球団は“莫大な収益ロス”となることから、可能性を否定した。

 同氏は「球場を満杯にできる選手はほんの一握りしかいない。オオタニはその1人だ。私は、ショウへイ・オオタニに関して言えば、彼ら(エンゼルス)が今季残り2か月のチケット収益を手放すとは思えないね」と、戦力面とは別に、興行的な面から大谷を留めておくことの重要性を強調した。

 また、大谷が年俸以外にもスポンサー収入などのエンドースメント契約で得る金額が4000万ドル(約56億円)を超えることにも触れ「それが彼の人気を証明する要素だ。彼をもしトレードしたら、そのチームが財政上の大きな利益を得ることになる。だが彼には、これまでのトレード期限に我々が見慣れてきたものとは違う要素がある。だから、彼が期限までにトレードされる可能性は非常に低いと思う」と語った。

 ヤンキース放送局「YESネットワーク」の解説者ジャック・カリー氏も、「FAでは記録的な契約を得るでしょう」としながらも、トレードについては「されないと思う」と否定。「ワイルドカード圏外ではあるが、エンゼルスの試合観戦は、現在1人の男の存在で一大イベントになっている。トラウトは離脱中だ」と人気度に注目。オーナーであるアート・モレノ氏の気持ちを考え、「『私は将来だれも覚えてもいないかもしれない選手たちを獲得するためにオオタニをトレードする』と言う男になりたいだろうか」と、オーナーはトレードに動かないだろうと予想した。

(Full-Count編集部)

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