No.1売り子から華麗な転身、たぬきでプチバズり 日本一球団のチアは常連客の“スカウト”

ビールの売り子から「BsGirls」に“転身”したHIYORIさん【写真:槌谷綾二】
ビールの売り子から「BsGirls」に“転身”したHIYORIさん【写真:槌谷綾二】

クラシックバレエの経験を生かし、抜群の柔軟性を誇るHIYORIさん

 リーグ3連覇、2年連続日本一を目指すオリックスを支える“勝利の女神”が今季も球場を盛り上げている。総勢14人で構成される公式ダンス&ヴォーカルユニット「BsGirls」。Full-Countでは選手と共に「We can do it!」を合言葉に奮闘するメンバーの素顔を取り上げていく。第2回はナンバーワン売り子から、華麗な転身を遂げたHIYORIさんにスポットをあてる。

「学生時代は売り子をしていました。野球もダンスも大好きで。ビール販売で売上ランキングで1位を獲ったこともありました。その時にお客様から『BsGirlsっていう凄いグループがオリックスにあるんだよ』って教えてもらいました」

 チャームポイントの“プニプニほっぺ”を膨らませながらHIYORIさんは当時を振り返る。顔なじみのお客から“スカウト”されると、自宅に戻りすぐさま動画でチェックした。「踊りも歌もカッコいい」と一目惚れ。気が付けばオーディションを受けるため書類に自らの略歴を書き綴っていた。

 元々、クラシックバレエの経験者だったがオーディションのダンスは全くの別物。ダンスの専門用語すら知らない状況だったが、将来性を感じさせるしなやかな体使い、売り子時代にお客を虜にしてきた“笑顔”が評価された。「レベルが高くて絶対受からないだろうと思っていたのでビックリしました」と、まさかの“一発合格”に驚いたという。

昨年は「たぬきダンス」で“プチバズリ”も経験した【写真:槌谷綾二】
昨年は「たぬきダンス」で“プチバズリ”も経験した【写真:槌谷綾二】

“たぬきダンス”でプチバズリ、ファンから「たぬきの子だよね?」

 2022年に新メンバーとして加入すると、チームはリーグ連覇を果たし、日本シリーズではヤクルトに勝利し悲願の日本一を達成。激動の1年を過ごす中で100万再生の“プチバズリ”も経験した。大流行した日本ハムの「きつねダンス」に対し、オリックスはしっぽをつけお尻をフリフリする「たぬきダンス」で対抗した。

 癒し系の音楽「ポンタのうた。」にのって可愛らしく踊る姿を、「パーソル パ・リーグTV」が公式YouTubeで公開。サムネにはHIYORIさんがソロで採用され、100万再生された動画内でも何度もカメラに抜かれた。動画がバズったことでTwitterでもトレンド入り。野球ファンからは「あの子は誰?」と大注目を浴びた。

「SNSなどでも私を見つけてもらって、サイン会やイベントでファンの皆様から『たぬきの子だよね?』と何度も声をかけて頂きました。パ・リーグTV様に感謝です。1年目から優勝も経験して運を持っているなと感じました」

“たぬき効果”で一気に知名度が上がり、ファンからの声援も格段に増えた。2年目にして早くもオールスターに選出されたHIYORIさんは「ファンの皆様と一緒になってチームを応援していきたい。昨年に続いて日本一の舞台でパフォーマンスができるように全力で駆け抜けます!」。抜群の柔軟性を生かしたダンスで、京セラドームを華やかに彩っていく。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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