たった2か月でも…不人気球団を救う大谷翔平 「球団を変える」圧倒的な“集客力”

エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】
エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

平均観客動員数では、オリオールズは2万1429人で23位に低迷している

 エンゼルスの大谷翔平投手に対し、オリオールズとダイヤモンドバックスがトレード可否について問い合わせたと、米メディアが報じた。では、なぜドジャースやヤンキースではなく、この2球団が狙っているのだろうか……。米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」が、事情を解説している。

 まず無視できないのは、オリオールズは地区1位、ダイヤモンドバックスは地区2位と、予想外の快進撃を見せていることだ。「二刀流のスーパースターについて調査するのは特に理にかなっている。その明らかな根拠は、両球団ともプレーオフ進出に向けて奮闘しているからだ」と同記事も指摘している。

 また、どちらの球団も先発投手を必要としており、交換相手となる有望株も充実していることも大きなポイントだ。「オオタニはどちらの球団の投手陣にとっても大きな補強になるだろうし、どちらの球団の打線においても即座に一番の脅威となるだろう」と、補強ポイントに最適な存在だと解説している。

 一方で見過ごせないのが、グラウンド外での価値だ。「オオタニならチケット売り上げ、グッズ売り上げ、テレビ視聴率、海外からの関心などの財政面の活性化につなげてくれる」と言及。つまり大谷をトレードで獲得することで、チームを強化するだけではなく、球団経営にも好影響があるということだ。

 米スポーツ局「ESPN」によると、2023年の本拠地での平均観客動員数で、ダイヤモンドバックスは2万2336人で21位、オリオールズは2万1429人で23位と低迷している。「そのため、2か月のレンタルであっても球団を変える動きになるだろう」と大谷の集客力に期待し、獲得の可否を問い合わせたとも言えそうだ。

(Full-Count編集部)

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