大谷翔平、メジャー初完封に笑顔「もちろん良かった」 今夏トレード消滅「スッキリ」

タイガース戦後の取材に応じたエンゼルス・大谷翔平【写真:小谷真弥】
タイガース戦後の取材に応じたエンゼルス・大谷翔平【写真:小谷真弥】

9回8奪三振1安打無失点、プロでは2017年以来6年ぶり

■エンゼルス 6ー0 タイガース(日本時間28日・デトロイト・ダブルヘッダー第1試合)

 エンゼルスの大谷翔平投手は27日(日本時間28日)、メジャー初完投初完封で9勝目を挙げた。敵地で行われたタイガースとのダブルヘッダー第1試合に「2番・投手」で投打同時出場し、9回111球、8奪三振1安打無失点と好投。チームは3連勝でワイルドカード進出圏内まで3.5ゲーム差とした。大谷は「ダブルヘッダーの1戦目だったので、チーム的にも個人的にももちろん良かった」と笑顔を見せた。

 最速99.5マイル(約160.1キロ)のフォーシームで攻めた。4回までパーフェクト投球。5回、先頭・カーペンターに中前打を許したが、続くビアーリングを三ゴロ併殺打に。6回も1死一塁でハースを三ゴロ併殺打に斬った。7回1死二塁ではバドゥ、ショートを難なく打ち取った。9回は3人で仕留め、「あまり何も考えずに1人1人行きたいなとは思っていたので、結果的に最後まで投げられて良かったと思います」と振り返った。

 これまでは2021、2022年にそれぞれ2回ずつ記録した8回が自己最長だった。メジャー6年目、通算83試合目の登板で初の完封勝利となった。プロではNPB最終登板となった2017年10月4日のオリックス戦(札幌ドーム)以来6年ぶりだ。「ストレートも良かったですし、序盤はまずコマンドが良かった。リズムに乗りやすかったかなと。守備もゲッツーとれるか分からない打球をしっかりゲッツーとってくれて。球数も抑えられて、良かったなと思います」と守りに感謝した。

 チームは前夜に通算59勝右腕ルーカス・ジオリト、中継ぎ右腕レイナルド・ロペスをホワイトソックスからトレード獲得。この日、ペリー・ミナシアンGMが報道陣の取材に応じ、大谷をトレード移籍しない方針を明らかにした。エンゼルスで最後までプレーするつもりで今までやってきましたし、ただ周りの声も含めて気持ちもスッキリ臨めたので、これからプレーオフを目指して頑張りたいなと思います」と前を向いていた。

(Full-Count編集部)

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