開幕直後の2軍落ちから3か月… “覚醒”間近の助っ人、8月は打率4割「今いい状態」

西武のマーク・ペイトン【写真:矢口亨】
西武のマーク・ペイトン【写真:矢口亨】

初の3番起用も…ペイトンが上位浮上の“キーマン”に

■オリックス 9ー0 西武(6日・ベルーナドーム)

 来日1年目の助っ人、西武のマーク・ペイトン外野手が、本領を発揮し始めた。7月22日に1軍昇格を果たすと、8月の4試合は打率.400(15打数6安打)と猛打を振るっている。6日に本拠地のベルーナドームで行われたオリックス戦には、初めて3番起用され、3打数2安打1四球と躍動した。

 チームは0-9の大敗を喫したが、ペイトンは左打席で奮闘した。3回2死走者なしで迎えた第2打席で、オリックス先発・東晃平投手の投じた外角低めの151キロを捉え、左翼線二塁打。6回の第3打席は、2番手の宇田川優希投手から四球を選んだ。8回2死走者なしの第4打席も、4番手の左腕・山田修義投手から再び逆方向へ弾き返し、マルチ安打を記録した。

 助っ人の快音をベンチで見守った松井稼頭央監督は「ペイトンらしいヒットが出てきたのではないでしょうか。(1軍に)上がってきて結果も出だして、本来のボールをしっかり呼び込む打撃ができている。いい方向にヒットが出ていると思います」と目を細めた。

 4日からのオリックス3連戦は11打数5安打。4日に左翼線へ適時二塁打、5日に右翼線へ適時二塁打、6日は左翼線に二塁打を放つなど、右に左に毎試合二塁打を量産した。ペイトンは「自分の持ち味はライトだけでもレフトだけでもなく、レフト線からライト線まで全てを使い広角に打っていくこと。今はそれをしっかりやれていると思います」と口元を緩めた。

2019年プレミア12に米国代表で出場しオリックス山岡から二塁打

 今季開幕から3試合は「1番・中堅」で起用されたものの、打撃の調子が上がらず、打率.183の低空飛行のまま4月を終え、同30日に出場選手登録を抹消された。7月22日に1軍昇格するまで、3か月近い調整期間を要したが、「開幕当初は初めての投手たちとの対戦でいい結果が出なかったけれど、1軍、2軍に関わらず日本の投手に慣れてきて、今いい状態にあると思います」と手応えを感じている。

 2019年11月に開催されたWBSCプレミア12には米国代表として出場し、東京ドームで行われたスーパーラウンド・日本戦には「1番・左翼」で出場。オリックスの山岡泰輔投手から右中間二塁打を放ったことがある。初体験の日本の猛暑には「蒸し暑いね。アメリカにも暑い所はあるけれど、これほど蒸して汗をかくことはなかったよ」と苦笑しつつ、打撃は気温とともに上昇している。

 今季の西武は“打高投低”でリーグ連覇した2018、19年とは反対に、チーム打率.233はリーグ5位、チーム本塁打62は同ワースト(記録は6日終了時点)。リーグトップのチーム防御率2.94を誇る投手陣が牽引しているのが現状だ。ただ、チームトップの11本塁打、35打点をマークしているデビッド・マキノン内野手と合わせ、来日1年目の両助っ人が日本の投手に慣れ、さらに調子を上げれば、リーグ5位からの巻き返しも大いに望めるはずだ。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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