巨人助っ人は近本に次ぐ“守備能力” ワーストから脱出…叩き出すトップクラスの指標

巨人のルイス・ブリンソン【写真:小林靖】
巨人のルイス・ブリンソン【写真:小林靖】

巨人ブリンソン、中堅の守備力はリーグ2位の高指標

 今季の巨人は、6日終了時点で失策数がリーグ最少の35。82でリーグ5位だった昨季と比べ激減しており、内野陣を中心とした堅守が目立つ。守備全般での貢献を示すUZR(Ultimate Zone Rating)を見ると、チームUZRは昨季と同じリーグ3位だが、マイナス指標からプラス指標に転じている。新加入選手の貢献度も高く、外野手では巨人のルイス・ブリンソン外野手が中堅手でリーグ2位の数値をマークしている。

 分析にはセイバーメトリクスの指標を用いて分析などを行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータを用いた。今季から加入したブリンソンは、開幕スタメンに名を連ねるなど、ここまで67試合に出場。中堅の守備ではUZRで近本光司(阪神)の8.2に次ぐ6.2をマークしている。近本に比べて300イニングほど守備イニングが少ないものの、1000イニング換算では13.0で近本を上回っている。

 守備範囲を示すRngRも6.2で、近本に次いで同2位。比較指標のため単純に年度別の比較はしづらいが、昨年は丸佳浩外野手が中堅でUZR-12.4、RngR-11.6を記録。中堅手のチームUZRは最下位だった。今季はブリンソンが指標を押し上げており、同指標はリーグ3位となっている。

 打率.242、本塁打は8本と打撃面ではやや苦しんでいるが、守りでチームを支えている。

(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。

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