旅行目当ては大谷翔平… 知人からの連絡にも苦笑い、吉田正尚が羨む二刀流の絶大な人気

エンゼルス・大谷翔平とレッドソックス・吉田正尚【写真:ロイター】
エンゼルス・大谷翔平とレッドソックス・吉田正尚【写真:ロイター】

WBCで共闘した大谷に、吉田「僕もみなさんと同じくファン目線で見ています」

 気温30度を超える猛暑で迎えた夏休み。空港、新幹線、高速道路……。どこを歩いても、たくさんの人が笑顔で休暇を楽しんでいる。ふと先日、レッドソックスの吉田正尚外野手がポツリと呟いた言葉を思い出した。

「日本のみんなが行くのは西海岸だよね(笑)。大谷翔平が見たい! というのと、ディズニーランドも行ってみたいし。すごく良い観光プランだと思います」

 にこやかに話す吉田からは、少しだけ寂しさが滲み出ていた。メジャー挑戦1年目の吉田は、今季ここまで101試合に出場して、打率.304、12本塁打、55打点、8盗塁の成績を残している。スタジアムを歩けば、背番号7のユニホームを着て観戦する現地のファンも増えた。

 ただ、吉田が「翔平は本当に凄いと思います」と“脱帽”する大谷は、今季ここまで114試合に出場して、打率.306、40本塁打、83打点、16盗塁をマーク。WBCで共闘した大谷の躍動を尋ねられると「それに……投手もしていますからね。僕もみなさんと同じくファン目線で見ています」と頭をかいた。

 吉田の本拠地は東海岸のボストン。もちろん、日本人ファンも見かけるが、移動距離が長いこともあって、大勢の日本人ファンが殺到している訳ではない。「ボストン、すごく住みやすい街ですよ。気候も雰囲気も良い。でも、旅行にみんなが行くのは『西海岸』ですよね。知人からも『大谷くん観に行ってくるね』と連絡がきました(笑)」。鍛えた二の腕を組んで、首を傾げる。

 夏休みが終われば、また新たな旅行プランを練る。ペナントレース佳境、タイトル争いを繰り広げる秋には、ボストンに多くの日本人ファンが集っていることを願う。

(真柴健 / Ken Mashiba)

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