大谷翔平巡る“異様な光景”は「見たことない」 今オフFA…番記者「オファーするだろう」

エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】
エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

テキサス在住のMLB公式、スムート記者「レンジャーズは獲得を希望するだろう」

■レンジャーズ 7ー3 エンゼルス(日本時間16日・アーリントン)

 突然起きた“大合唱”は番記者にも異様な光景に映った。15日(日本時間16日)にテキサスで行われたレンジャーズ対エンゼルスで、大谷翔平投手にレンジャーズのファンが「COME TO TEXAS」と“勧誘”した。テキサス在住でMLB公式サイトのレポーターを務めるジェイリン・スムート氏は「他の選手でそういう光景は見たことがない」と驚きを隠せないでいた。

 異例の大合唱だった。初回1死の第1打席は「Overrated(過大評価だ)」と“先制攻撃”したかと思いきや、その打席で快足を飛ばして一塁への内野安打を放つと、第2打席以降はすぐに訂正。「COME TO TEXAS」「We Want Shohei」と手のひら返しで“レンジャーズ大谷”の誕生を熱望した。相手先発のモンゴメリーも「盛り上がっていたね」と驚きを隠せないでいた。

 番記者にとっても異様な光景だったという。スムート氏は「ああ。レンジャーズファンが公に誰かの獲得を求めることは、今までなかった」と話す。一方で「でも、ショウヘイ・オオタニは世代を代表するような才能の持ち主だから(ファンのチャントは)理解できる」と納得していた。

 今オフFAになる二刀流に多くの球団が興味を示している。スムート氏はレンジャーズは確実にオファーを出すと断言した。

レンジャーズ戦で掲げられた「COME TO TEXAS」のボード【写真:川村虎大】
レンジャーズ戦で掲げられた「COME TO TEXAS」のボード【写真:川村虎大】

大谷がテキサスでのプレーを希望するなら「資金調達するだろう」

「ショウヘイ・オオタニは世代を代表するような才能の持ち主だ。マウンドで20勝、(打者としても)40本以上打てる可能性のある選手は、彼しかいない。レンジャーズは獲得を希望するだろう」

 ネックになるのは金額だ。メディアの予想契約総額は日に日に上がっていき、10億ドル(約1449億円)との声も。レンジャーズは今季年俸3200万ドル(約46億5000万円)のシーガーや同3000万ドル(約43億6000万円)のデグロムら高額選手がたくさんいる。さらには、トレードでメッツからシャーザーを獲得した。

 スムート氏も「獲得には腕と脚を盗られるくらい(の大金が必要)。獲得するだけの資金があるかはわからない。(現実は)財布の紐がきつい状況だ」と理解はしつつも、「GMのCY(クリス・ヤング)はとても積極的だから、獲得しても驚かない。レンジャーズは獲得を希望するだろうし、彼がテキサスでのプレーを希望するなら、資金調達をするだろう」と電撃獲得を期待した。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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