復活&苦戦する“元新人王” 古巣で存在感発揮の38歳、虎の安打製造機は今季出場ゼロ

ヤクルト・村上宗隆、DeNA・東克樹、巨人・長野久義、阪神・高山俊(左から)【写真:小林靖、荒川祐史、中戸川知世】
ヤクルト・村上宗隆、DeNA・東克樹、巨人・長野久義、阪神・高山俊(左から)【写真:小林靖、荒川祐史、中戸川知世】

阪神・高山は1軍出場機会なし、楽天・田中和や鷹・高橋礼らも苦闘

 一生に一度しか受賞できない新人王。勲章を手にした選手たちはその後、どのようなプロ野球人生を歩んでいるのか。ここでは現在苦しんでいる選手や紆余曲折を経て復活を遂げた選手らを紹介する。(成績は15日時点)

 2016年に136安打を放って受賞した阪神・高山俊外野手は今季ここまで1軍出場機会がない。2軍では打率.240、6本塁打。首位を走るチームにあって出番に恵まれない。今季が8年目の30歳。正念場といえるだろう。

 2017年に中日で受賞した京田陽太内野手は今季DeNAに移籍し、80試合で打率.231、1本塁打。149安打を放った1年目ほどの存在感は示すことができていない。

 パでは2018年受賞の楽天・田中和基外野手が70試合で打率.094、2019年受賞のソフトバンク・高橋礼投手が4登板で防御率11.32と苦しんでいる。2014年受賞のロッテ・石川歩投手は今季登板機会なし。日本ハムで2016年に受賞したヤクルト・高梨裕稔投手は5登板で防御率7.66だ。

 奮闘しているのは2010年に巨人で受賞し、今季5年ぶりに古巣に復帰した長野久義外野手。38歳は45試合で打率.274、4本塁打と存在感を発揮している。2011年に巨人で受賞したロッテ・澤村拓一投手は現在離脱中だが、29登板で18ホールドポイントをマークしている。

 2012年受賞の広島・野村祐輔投手は過去2年間1桁登板で防御率も5点台以上だったが、今季は6登板で防御率1.16。安定感を取り戻している。2018年に受賞したDeNA・東克樹投手は手術を経て今季は9勝、防御率2.19をマークしている。

 昨年受賞した巨人・大勢投手は6月30日に登録抹消。西武・水上由伸投手は4月10日から約3か月間2軍生活を送った。生き馬の目を抜くプロの世界。コンスタントに活躍することの難しさがよく分かる。

(Full-Count編集部)

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