大谷翔平に「会えて嬉しかった」 敵将が感慨…思い出す2年前の“歴史的1日”

エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】
エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

2021年にオールスター戦でア・リーグの指揮を執ったレイズのキャッシュ監督

 エンゼルス・大谷翔平投手の歴史的な活躍に敵将は今でも驚きを隠せない。レイズのケビン・キャッシュ監督は19日(日本時間20日)、敵地でのエンゼルスとのダブルヘッダー前に取材に応じた。2021年の球宴でア・リーグの監督を務めた指揮官は「そこから進化して今の活躍になっていると、当時の私が考えていたかどうか。なんというか、私は彼の活躍にビックリしているよ」と興奮気味に話した。

 キャッシュ監督は2021年のオールスターで指揮を執った。先発投手が降板後もDHとして打席に残れるいわゆる「大谷ルール」を、当時のエンゼルスのジョー・マドン監督やMLB機構と相談のうえで採用。大谷は「1番・DH兼投手」として出場することになった。翌年からシーズンにも正式採用。大谷の打席数も増え、史上初めて2年連続で2桁勝利と2桁本塁打を達成した。

 指揮官は当時について「あの時は、彼に会えて嬉しかった。先発投手と2番に彼の名前を入れることができた」と思い起こすように話した。「このような活躍を他の誰かがすると予想するのは、フェアなことではない」。唯一無二のプレーヤーだと考えているようだった。

 一方、敵選手になると話は別だった。試合前に大谷に対するプランを問われると「彼の前に走者を出さないこと。それがプランだ。勝負したら彼に打たれてしまう」とジョークで笑いを誘った。前日18日(同19日)には満塁弾を浴びていたが、ダブルヘッダー第1試合では、大谷の前に一人しか打者を出さず。3打数無安打に抑え込んでいた。相手にすると脅威なのは間違いない。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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