プロの登竜門「侍U-18」代表、昨夏の精鋭たちの今 新たな舞台で存在感みせる「金の卵」

DeNA・松尾汐恩(左)と巨人・浅野翔吾【写真:荒川祐史】
DeNA・松尾汐恩(左)と巨人・浅野翔吾【写真:荒川祐史】

主軸を担った浅野翔吾は8月にプロ初本塁打を記録

 NPBエンタープライズと日本高野連は22日、31日から台湾で開催される「第31回 WBSC U-18 ワールドカップ(W杯)」に出場する侍ジャパンU-18代表を発表した。第105回全国高校野球選手権記念大会で決勝に進出した慶応からは丸田湊斗外野手(3年)が、仙台育英からは高橋煌稀投手(3年)、橋本航河外野手(3年)が選出され、精鋭20人で世界一を目指す。U-18代表は、過去にも多くのプロ野球選手を輩出しているが、ここでは昨年のW杯に出場した選手の“今”を紹介する。

 昨夏の「第30回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ」で侍ジャパンは3位決定戦で“宿敵”韓国を下し、銅メダルを獲得した。20選手のうち、NPB入りしたのは6人、ほかにも名門大学や強豪社会人チーム入りして、次のステージで奮闘している。

 巨人にドラフト1位指名された浅野翔吾外野手は、7月8日のDeNA戦で1軍初出場を果たすと、8月18日の広島戦ではプロ初本塁打を放ち、世代最強スラッガーの名に恥じぬスタートを見せた。DeNAに1位で入団した松尾汐恩捕手は、ファームで79試合に出場し、打率.264と奮闘を続けている。

 アマチュアでも、明大に入学した内海優太内野手が、春季リーグの慶大戦で本塁打を放つ活躍を見せている。国学院大に進学した赤堀颯内野手も、春季リーグ戦でデビューを果たすなど存在感を見せている。プロ志望届を提出するも、指名漏れとなった川原嗣貴投手はHonda鈴鹿、海老根優大外野手はSUBARUと社会人の強豪に進み、厚い選手層の中で高みを目指している。

 今春のWBCでも佐々木朗希投手(ロッテ)や宮城大弥投手(オリックス)が世界一に貢献するなど、近年U-18代表を経て、若くして才能を発揮している選手も目立つ。貴重な国際経験を生かして、日本を代表する選手が生まれることを期待したい。

(Full-Count編集部)

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