大谷翔平の「ブルペン転向は選択肢」 米メディア提言…投手契約は基本給+出来高

エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】
エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

「投手としての契約は基本給、そして出来高が伴う形になるだろう」

 エンゼルスの大谷翔平投手は、右肘の内側側副靭帯損傷のため残りの試合で登板しないことが決まった。投手としては今季終了となったが、FAとなる今オフの契約はどうなるのか。米スポーツ局「ESPN」のバスター・オルニー記者は、価値の低下と起用法への影響を分析した。

 超大型契約が予想されていたが、「十中八九、6億ドル(約876億円)を保証する契約は、今となっては検討の対象外だろう」として、契約の上限が著しく下がったことを指摘。「そしてオオタニの(靭帯損傷の)ニュースが速報された後、彼の契約オファーは2つの項目に分ける必要があるかもしれないと、球界関係者は推測した」という。

 1つは、打者としての活躍に対する分の支払い。「これだけでも球界屈指の価値がある選手だ」と評価する。その上で「投手として残す活躍に対して、(金額を支払う上で)クリエイティブな仕組みだ。打者・オオタニに関してのいい比較として、ブライス・ハーパー(3億3500万ドル=約489億円)級かもしれないと推測する代理人がいる」「結局のところ、オオタニは最高級のスラッガーとして議論に名前が上がる。投手としての契約については、基本給、そして先発登板数や救援登板数に関連した出来高が伴う形になり得るだろう」と推測した。

 また、今回の故障が報道されたことで、球界各所では先発投手&抑え投手として通算213勝154セーブを誇る殿堂入り投手ジョン・スモルツ氏の話が多く取り上げられていたことに言及。「もしオオタニと彼の将来の雇用主が、投手としての負担を減らしたいと思っているなら、ブルペンへの転向は常に選択肢になるだろう」と見通しを述べた。

 今年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では、決勝の米国戦で抑えとして9回のマウンドに上がった大谷。日本時代の外野手としての出場にも触れ「もし投球が検討の対象外になるなら、フルタイムでフィールドに戻ってくることに興味を持つことになるかもしれない」との可能性を口にした。

(Full-Count編集部)

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