エ軍戦での危険球に怒り「理解しがたい」 元HR王、球界の“荒れる”風潮に苦言

メッツのピート・アロンソ【写真:ロイター】
メッツのピート・アロンソ【写真:ロイター】

27日の試合で首元に死球を受けたアロンソ

 メッツのピート・アロンソ内野手は26日(日本時間27日)に行われた本拠地・エンゼルス戦で、首に死球を受けた。すぐに起き上がり翌27日(同28日)の同戦ではフル出場したものの、試合後には前日の危険球について思いを明かした。

 前日に首元に死球を受けたが、この日は8回に同点適時打を放つなどマルチの活躍。「痛みは残っているけど、問題はない」。死球を受けた際にはバッテリーを睨みつけ、怒りを露わにした。「意図的ではないことは理解しているけど、野球界ではとんでもなく外れる球が近年増えている。だから、腹が立っている」と、落ち着いた口調で語った。

 当てられたソリアーノに対しては「あれだけ外れるのはよくないし、理解しがたいね」と納得いかない様子。また、近年死球が増えていることにも言及し、理由として両リーグDH制の導入と、速球重視の風潮を挙げた。「ピッチャーが打席に立つ機会がなくなって、彼ら(投手)は打席に立つ感覚を忘れてしまった。野球は危険なスポーツだ。でも、残念ながら(今の野球界は)制球より速い球を投げることが求められている。とても残念なことで、バッターがその代償を払わされている」。2017年に全体で1763個だった死球は、徐々に増加し、2021年は2112個で、今季も2000個台のペースだ。

 また、「意図的でない死球に対して、報復は適切ではない。どうすればいいか?」と問われると、「その日のうちに、打ちのめすことだ。それしか、答えがない。脳震盪の症状がなく、今日プレーできたことは本当にいいことだったよ」と語った。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY