エ軍からの放出報道は「ちょっと奇妙」　代理人から電話の直後…情報漏れに当事者が疑問

加入後は打率.165「勝つべき試合数に届いていない。決断しなければいけない」

■フィリーズ 12ー7 エンゼルス（日本時間30日・フィラデルフィア）

　エンゼルスは29日（日本時間30日）、ランダル・グリチック外野手ら6人をウェーバーにかけた。同日の敵地・フィリーズ戦前に米スポーツ局ESPNのジェフ・パッサン記者が伝えた。「9番・左翼」で出場したグリチックは試合後、「普段は漏れない類の情報で、裏で行われることだと理解しているので、ちょっと奇妙だけど」と疑問を口にした。

　この日、3回先頭の第1打席、5回先頭の第2打席ともに左翼へ二塁打を放ち、7回先頭の第3打席では12号ソロ。移籍後初の3安打と活躍したが、その心境は複雑だったに違いない。グリチックが知ったのは試合前、代理人から電話がかかってきたという。

「（代理人から）チームから何か聞いたかと尋ねてきた。『何のことを言っているのかさっぱり分からない』と返した。そこで彼が（ウェーバーについて）打ち明けてきた。僕が（ウェーバーに）公示された、と。その数分後に情報が漏れた」

　通常は移籍が成立されるまで公表されないウェーバーの情報。「なぜこういうこと(ウェーバー公示された選手の名前が漏れたこと）になったのか分からない」と首をひねる。

　ただ、エンゼルス加入後は27試合で打率.165、4本塁打、8打点と苦しんだ。「加入してからの僕らのプレーぶりは残念だ。僕個人としてもいいプレーができていない。チームとしても、勝つべき試合数に届いていない。決断しなければならない」と悔しさを滲ませた。

（川村虎大 / Kodai Kawamura）