侍U-18でも“大谷ルール”採用へ　馬淵監督が注目する二刀流「打撃がかなり良い」

馬淵監督「（先発）候補者には二刀流の選手が何人もいる」

「第31回 WBSC U-18 ベースボールワールドカップ」（8月31日開幕・台湾）に出場する野球日本代表「侍ジャパン」U-18代表は31日、天母球場で練習を行った。馬淵史郎監督はベンチ前で打撃練習を見守りながら「大谷ルールを使うかもしれない。DH制なしでやることも考えています」と明かした。

　うれしい悩みだった。武田陸玖投手（山形中央）、中山優月投手（智弁学園）ら強打の投手も選出した今大会。指揮官は「武田とか中山とか、打撃がかなり良いので。誰を投手の打順に入れても問題ないかなと思う。ただ、先発投手が決まらなかったらね……」とギリギリまで定まらないオーダーに頭を抱えた。

　オープニングラウンドでグループBに入った侍U-18代表は、9月1日にスペインとの初戦を迎える。28日には東京ドームで大学日本代表との壮行試合に臨んだが、0-8で敗れただけに打順の組み替えはチームの課題となっている。

　指揮官はこの日、ブルペン投球も視察。「今日の投球を見て、（明日）誰で行くのか。候補者は何人かいるので、コーチと相談して。（先発）候補者には二刀流の選手が何人もいる。先発が決まらないことにはDHも決まらない。二刀流の投手が先発するならば、DH制を使わずにいってもいい」。短期決戦のため先手必勝を心掛ける指揮官は、状態の良い選手を並べてオーダーを組む考えだ。

（真柴健 / Ken Mashiba）