“史上最悪の中日”回避ラインは1勝1敗 逃げ場ない地獄の9月…59年ぶり屈辱も

中日・立浪和義監督【写真:荒川祐史】
中日・立浪和義監督【写真:荒川祐史】

残り27試合のうち…苦手なビジターが17試合

 12年連続でリーグ優勝を逃した中日は、9月に“もうひとつの戦い”と向き合うことになる。8月30日時点で116試合を消化し、44勝69敗3分。残り27試合となる中で、球団ワースト記録「83敗」の足音も近づいてきている。ファンに意地を見せたいシーズン最終盤だが、厳しい現実が待ち受けている。

 立浪和義監督の就任2年目となった今季は、開幕直後から苦戦。アリスティデス・アキーノ外野手ら新助っ人は総倒れ状態で、課題の得点力不足は一向に改善しなかった。現役ドラフトでDeNAから加入した細川成也外野手が覚醒してチームトップの18本塁打を放っているが、チーム全体でわずか51本塁打。326得点と合わせていずれも12球団ワーストに沈んでいる。

 球団が最も負けたのはシーズン83敗で、1948年と1964年に2度記録。今季残りを1勝1敗ペース以上で乗り切ることができれば59年ぶりの屈辱は回避できるが、負け越せば史上ワーストの事態になりかねない。落合博満監督が率いた黄金期の先に迎えた、出口の見えない低迷の10年。熾烈な優勝争いの一方で、中日にとっては2年連続の最下位と同様に避けたい記録でもある。

 待つのは茨の道。残り27試合のうち、6割にあたる17試合が敵地。今季ホームでは勝率.481に対し、ビジターでは.273。8月23日には、球団のワースト記録を64年ぶりに更新する敵地14連敗を喫した。

 セ・リーグ5球団にはいずれも負け越しているが、借金9とめっぽう弱いDeNA戦は残り5試合。首位の阪神とも5試合を残し、巨人と広島とは7試合ずつある。敵地での戦いを克服し、1つでも多く白星を積み重ねて来季につなげるほか、未来は見出せない。

(Full-Count編集部)

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