大谷翔平への申告敬遠は「正しかった」 消化試合でも…敵軍ナインが正当性を主張

アスレチックス戦に出場したエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
アスレチックス戦に出場したエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

5回、9回の好機で申告敬遠…敵地にもかかわらず大ブーイング

■アスレチックス 2ー1 エンゼルス(日本時間3日・オークランド)

 エンゼルスの大谷翔平投手、2日(日本時間3日)の敵地・アスレチックス戦で1試合2度の申告敬遠を受けた。2打席とも続くドルーリーが凡退に倒れ、敬遠策は成功。右腕のポール・ブラックバーン投手は「(敬遠は)正しい動きだった」と笑いながら訴えた。

 この日、大谷は「2番・指名打者」で出場。まずは1点を追う5回1死二塁の第3打席だった。この日、1個目の申告敬遠を受けると、続くドルーリーが三ゴロ併殺に倒れた。さらに1-2の9回2死三塁、一発出れば逆転の場面でも2度目の申告敬遠。再びドルーリーが中飛で試合終了となった。

 敵地にもかかわらず、スタンドからは2打席とも大きなブーイングが沸き起こった。ただ、結果的には敬遠策が成功。ブラックバーンは「あの男はアンビリーバブル、一振りで試合を変えられる力がある」と話した。試合前から敬遠策は考えていなかったというが、「打たせるわけにはいかない打者が1~2人はどの打線にもいる。彼に対しては今日はそう言うアプローチで臨んだよ」と釈明した。

 指揮官も同意見だ。マーク・コッツェイ監督は「相手を打ち負かす選手が彼らの打線に1人いる。それがショウヘイだ。今回は2度とも一塁が空いていた。我々は彼には打たせないよ。その方法が成功して、幸運だった」。両軍ともプレーオフ進出に白旗を挙げ、事実上の消化試合。「皆ショウヘイが打つところを見に来ていると、私はわかっている」。たとえ、ブーイングされても勝ちにこだわっていた。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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