“DHオンリー”大谷翔平に大金投入はNG 拭いきれない疑問の数々…米メディアが指摘

エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】
エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

右肘故障で欠場期間や投手復帰について、二刀流の影響など多くの疑問

 今オフFAとなる大谷翔平投手は来季、どのユニホームを着ているのか。さまざまな憶測が飛び交う中、レッドソックス地元メディア「Masslive.com」は大谷獲りに“反対”の意を示した。

 レッドソックスの補強について「一流のFA選手を追い求め再び大金を費やすチームになるべきだが、優勝を狙えるようになりたいならそのお金はショウへイ・オオタニに費やすべきではない」とキッパリ。大谷は右肘の内側側副靭帯の損傷が発覚したことから「肘を負傷する前は、ボストンに迎えることはあらゆる点で理にかなっていた。彼ならレッドソックスはMVP級の打撃に加えて、どうしても必要なエース級の投手を手に入れることができた。ビジネスの観点からすれば、グッズやスポンサーシップ契約を売ってくれて中継番組の加入者も増やしてくれる世界的なスーパースターだ」と価値の大きさを強調する。

 故障があっても「今の状態でも5億ドル(約731億円)もらうと『FOX』のケン・ローゼンタールは思っているし、彼は正しいかもしれない」と言うほどだ。

 しかし、欠場期間や投手復帰について、二刀流が体に及ぼす負荷、投げられない場合外野にコンバートするのか、など多くの疑問が残る中で、大谷との高額契約はチームにとって「巨大な賭け」だと表現した。

「もしFAにお金を使うなら、先発投手2人に費やすべきだ」

 その背景には、吉田正尚外野手(5年9000万ドル/約132億円)とラファエル・デバース内野手(11年3億3100万ドル/約484億円)と長期契約を結んでいることもあるという。指名打者だけの大谷に大金を払う余裕はなく、吉田とデバースが指名打者としての出場が徐々に増えることも予想。「重要なことは、オオタニのようないい選手を短期的、または長期的に置けるとしても、レッドソックスは打者よりも投手の補強が必要だという点だ。傘下マイナーには近い将来ローテ入りできるようなレベルの高い投手が1人もいない」と優先度を説明する。

 来季のローテーションについて、ブライアン・べロ以外に確実な選手はいないとして、「もしFAにお金を使うなら、先発投手2人に費やすべきだ」「世界にアピールできる選手を加えることを考えているのなら、オリックスでヨシダのチームメートだったヨシノブ・ヤマモトが今年ポスティングされる見込みだ。彼はメッツで活躍しているコウダイ・センガよりもいい有望株と見なされている」と山本由伸の名前を出した。

 山本のほかにもルイス・ウリアス、ブレイク・スネル、アーロン・ノラ、マイケル・ローレンゼン、エドゥアルド・ロドリゲスら“狙うべき”FA投手を挙げ「契約するにはかなりの金額が必要だが、もしレッドソックスが大金をはたく用意ができているなら彼らに目を向けるべき。このうちの誰を獲っても、オオタニを獲るより優勝争いができるチームに近づく」と説いた。

(Full-Count編集部)

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