馬淵監督「完璧なアウトやと…」リプレー検証も覆らず失点　相手の守備には脱帽「実力がある」

左翼手の橋本がバックホーム、走者の手前でミットに収まるも…セーフ判定

　高校日本代表「侍ジャパン」は5日、台湾（台北）で行われている「第31回 WBSC U-18 ベースボールワールドカップ」でオランダに0-1で敗戦した。3回の守備では本塁のセーフ判定を巡って、日本がリプレー検証を要求。しかし判定は変わらず、その1点に泣くことになった。馬淵史郎監督は「チャレンジしてアウトと言われたらこれ以上抗議のしようがない」と語った。

　両軍無得点で迎えた3回の守備で、1死一、二塁から1番・ウィレムにレフトへ打球を運ばれた。左翼手の橋本航河外野手（仙台育英）がバックホームして、尾形樹人捕手（仙台育英）がタッチを試みるも、二走のフランカがヘッドスライディングしてセーフの判定となった。馬淵監督がリプレー検証を求めたが、判定は覆らず。今大会5試合目で初めてリードを許した。

　馬淵監督は「尾形は完璧なアウトだからチャレンジしてくれ、とのことだった。僕はここ（ベンチ）で見とっていても完璧なアウトやと思っていましたけど。タッチした尾形が一番分かっているから」と、プレーを振り返った。

　その後、5回の攻撃では、2死二塁から丸田湊斗外野手（慶応）がライトへチーム初安打を放ち、二走の中山優月投手（智弁学園）が本塁を狙ったが、右翼手・ヘルムの好返球でタッチアウトとなった。「素晴らしいボールでした。言うことなしでアウトやったね。1メートルでも逸れたらセーフだったんでしょうけど、ああいうところであそこに投げられるというのは実力があると思わないといけない」と送球を称賛した。内野手についても「判断力、動きが速い。高いバウンドもショートに上手く捕られました。ああいうところは流石ですね」と、オランダの固い守備に脱帽だった。

　打線は3投手にわずか1安打に抑えられ完封負け。オープニングラウンドのグループBを4勝1敗で終え、2位で7日からのスーパーラウンドに向かう。