引退選手に21億円… 藤浪オ軍につきまとう“不良債権”に米唖然「スポーツ史上最悪」

オリオールズに在籍したクリス・デービス【写真:ロイター】
オリオールズに在籍したクリス・デービス【写真:ロイター】

2021年に引退したクリス・デービス氏、51歳まで給与支払いが発生する契約

 本塁打王に2度輝くなど、メジャー通算295発を放ち、2021年にオリオールズで引退したクリス・デービス氏の契約が注目を浴びている。すでにプレーしていないのにもかかわらず、今季のオリオールズの選手の誰よりも“高給取り”だというのだ。米国でスポーツデータを提供する「コーディファイ・ベースボール」が、この契約に着目、ファンからは驚きの声があがっている。

 同メディアは4日(日本時間5日)にX(旧ツイッター)で、「2023年のオリオールズで最高年俸を貰っているのはクリス・デービスだ。彼は今シーズン約1500万ドル(約22億1600万円)を手にし、2037年までにさらに5600万ドル(約82億7000万円)を手にする」と投稿した。事実、今季のオリオールズの現役選手の最高額はジェームズ・マッキャン捕手の1215万ドル(約17億9200万円)となっており、この金額が異常なことがわかる。

 現在37歳のデービス氏は、2008年にレンジャーズでデビュー。2011年シーズン途中にオリオールズに移籍すると、2013年には53本塁打、138打点で2冠を獲得した。2015年も47本塁打を放ち2度目の本塁打王に輝くも、その後は怪我に悩まされ2021年に現役引退した。オリオールズとは、2016年から7年総額1億6100万ドル(約176億円)の超大型契約を結び、さらに2023年から2037年の15年間で、総額4200万ドルを受けとることになっている。この支払いが終わる頃にはデービス氏は51歳になる。

 ア・リーグ東地区で首位を走るオリオールズの総年俸は全30球団で29位となっている。“格安”戦力でヤンキースやレッドソックスというビッグチームに勝っているが、デービス氏の契約にはファンも呆れている様子。SNS上では、「MLB史上最悪の契約。いや、スポーツ史上最悪かも」「ばかげている」「オリオールズ球団の愚かさは並外れている」とのコメントが寄せられた。中には「デービスは人生の上では勝者」と、引退後も安泰な契約を勝ちとったことに着目する声もあった。

(Full-Count編集部)

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