「俺たちのフジ」指揮官が大絶賛 “あえて”の延長戦登板…藤浪晋太郎を温存した理由
藤浪は、無死二塁から始まるタイブレークを、わずか9球で3者凡退に封じた
■オリオールズ 4ー3 エンゼルス(日本時間5日・アナハイム)
オリオールズの藤浪晋太郎投手が5日(日本時間6日)、敵地で行われたエンゼルス戦で、5-4の延長10回に登板。無死二塁から始まるタイブレークを、わずか9球で3者凡退に封じ、2セーブ目を挙げた。ブランドン・ハイド監督は「俺たちのフジ。私たちが求めているものを体現してくれた」と、最大限の賛辞を送った。
先頭のエスコバーを中飛で、走者は三塁へ進んだ。しかしそこからキャベッジを速球で空振り三振。最後はシャヌエルをスプリットで空振り三振に仕留め、力強くグラブを叩いた。最速は100.3マイル(約161.4キロ)で、9球中7球がストライク。防御率は7.42となった。
指揮官は「左打者が3人並んでいたけど、抑えてくれた。10回は信じられない投球だった」と絶賛。延長10回に起用した理由については「延長戦に投げさせたかった。(走者がいるので)三振を奪えること。そして、回の頭から投げさせたかった。私たちが起用できた投手のなかで、最も三振を奪えるピッチャーだった。だから、彼に期待した」と説明した。
さらに「間違いなく(素晴らしい)。いい球だった。101マイル(約162.5キロ)の速球に、最後三振を奪って試合を締めたスプリットは、普通の球ではない。次元が違う(投球だ)」と能力を高く評価。「そういう能力を持っているから、あの場面で彼を起用した」。ここ最近は重要な場面での起用が続いており、藤浪も指揮官の期待に結果で応えている。