開幕スタメンは全員怪我 ついに大谷翔平も…IL入りは大量28人、求められる“体質改善”

エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

レンヒーフォが左上腕二頭筋の負傷で打席に立たず交代

 今季のエンゼルスの低迷の要因の1つは、間違いなく怪我人の多さだろう。7日(日本時間8日)の本拠地・ガーディアンズ戦ではルイス・レンヒーフォ内野手が左上腕二頭筋を負傷し、一度も打席に立たずに途中交代した。これで開幕スタメンのうち、移籍したハンター・レンフロー外野手を除いて“フル稼働”の選手がゼロになった。

 試合前にはここまで先発、中継ぎと様々な役割をこなしていたハイメ・バリア投手が右脚ハムストリングの張りで15日間の負傷者リスト(IL)入り。さらに、「6番・中堅」で出場予定だったミッキー・モニアック外野手が腰の張りで急遽スタメンを外れた。9月は週間MVPに選ばれるなど好調だったレンヒーフォは、ネクストバッターズサークルで負傷し苦悶の表情。フィル・ネビン監督は「(見たところ)芳しくないように思える」と明日8日(同9日)以降の離脱も示唆した。

 この日のスタメンのうち、開幕のラインナップに名を連ねていたのはレンヒーフォのほかに、ブランドン・ドルーリー内野手とローガン・オハッピー捕手の3人のみ。オハッピーは4月に左肩関節唇損傷の手術を受け復帰したのは8月後半。ドルーリーも左肩痛で7月にIL入りしている。

 大谷翔平投手も4日(同5日)のオリオールズ戦前に行った屋外フリー打撃で右脇腹を負傷してから4試合欠場している。開幕スタメンのうち、テイラー・ウォード外野手、アンソニー・レンドン内野手、ジオ・ウルシェラ内野手は60日間のILに入っていて今季中の復帰は不透明だ。

 今季、ILに入った選手は実に28人と入れ替わりが激しい。初出場から16試合連続出塁の球団記録を更新したノーラン・シャヌエル内野手ら、若手が台頭しているのは希望だが、2014年以来のプレーオフ進出へ、まずは怪我をしないチーム作りが欠かせない。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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