サヨナラ打でも「つらい」 前日に2度目の“放出”報道…エ軍グリチックの複雑な心境

エンゼルスのランダル・グリチック【写真:Getty Images】
エンゼルスのランダル・グリチック【写真:Getty Images】

7日に2度目のウェーバーにかけられたと報道された

■エンゼルス 3ー2 ガーディアンズ(日本時間8日・アナハイム)

 エンゼルスのランダル・グリチック外野手は7日(日本時間8日)、本拠地・ガーディアンズ戦でサヨナラ適時打を放ち、チームの連敗を6で止める立役者となった。前日6日(同7日)には今季2度目となるウェーバーにかけられたと報じられており、「つらいことだね。それについては考えないようにしているよ」と複雑な心境を語った。

 グリチックはこの日、スタメンを外れていたが、初回にルイス・レンヒーフォ内野手が打席に入る前に左上腕二頭筋を負傷し、急遽代打で出場した。同点の9回2死満塁で、ガーディアンズの守護神・クラセの99.1マイル(約159.4キロ)のカッターを中前にはじき返した。「勝利を手にするのは間違いなく大事。確かにあれは素晴らしいイニングだったね。僕たちは仕事を遂行することができた」と喜んだ。

 7月後半にトレードでエンゼルスに加入し、プレーオフ進出の切り札として期待されたが、以降は打率1割台と苦しみ、チームも低迷。8月29日(同30日)にはウェーバーにかけられたが、獲得球団が現れず残留した。しかし、9月6日(同7日)に、再びウェーバーにかけられたと報じられた。他球団が獲得に手を挙げれば、この日がエンゼルスとしての最後の試合となるかもしれない。

 いつ放出されるかわからない状況で打ったサヨナラ打。「まだこのチームにいるわけだし、ここに居られることがうれしい。素晴らしい仲間たちがいる」と絞り出すように語った。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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