“前哨戦”でも…馬淵監督「負けて良い勝負ない」 手の内拝見は「ロクなことない」

侍U-18代表・馬淵史郎監督【写真:荒川祐史】
侍U-18代表・馬淵史郎監督【写真:荒川祐史】

馬淵史郎監督、決勝で対戦する台湾に「確かに実力がある」

 高校日本代表「侍ジャパン」は9日、台湾(台北)で行われている「第31回 WBSC U-18 ベースボールワールドカップ」で台湾とのスーパーラウンド3戦目に臨む。すでに決勝進出を決めている侍U-18代表は、9日の勝敗はメダルの色に関係ないが、馬淵史郎監督は「負けて良い勝負はないですよ」と全力でぶつかる姿勢を見せた。

 細めていた目を、カッと見開いた。すでに今大会の2位以上が決まり、9日の勝敗にかかわらず決勝に進める。それでも指揮官は「そんなこと考えたらロクなことないんよ」と指摘した。10日の決勝戦も相手は台湾。9日は“前哨戦”でもあるが「必死にやるだけ。必死にやればいいこともあるかもわからんしね」と手を抜くつもりはない。

 台湾代表は今大会ここまで黒星がなく、全勝で侍U-18代表と戦う。試合会場や映像などで台湾ナインの動きを見た指揮官は、「確かに実力がある。投手陣も厚いし、打撃陣も厚い。こっちが食らいついていく野球をしないと」と気を引き締めた。

 悲願の世界一まであと1歩。9日は両チームともに“情報戦”となる可能性もある。ただ、馬淵監督は「(先を)考えると良いことない。偶然そうなったというのが1番良い。負けて良い勝負はないですよ。それでも負けることはあるけど、負けたらええとか思ったらダメですよ」。頂点まで、突き進む。

(真柴健 / Ken Mashiba)

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