侍U-18、4回終了で2-1リード 先制許すも馬淵監督の“3連続バント攻撃”で一気に逆転

本塁に生還した侍U-18代表・緒方漣(左)と丸田湊斗【写真:荒川祐史】
本塁に生還した侍U-18代表・緒方漣(左)と丸田湊斗【写真:荒川祐史】

4回1死一、三塁の好機で高中一樹が同点スクイズ、相手失策も絡んで逆転

 高校日本代表「侍ジャパン」は10日、台湾(台北)で行われている「第31回 WBSC U-18 ベースボールワールドカップ」で台湾との決勝戦に臨んだ。勝てば初優勝を飾る侍U-18代表は、4回終了時点で2-1とリード。悲願の初優勝に突き進んでいる。

 侍U-18代表の先発を託された前田悠伍投手(大阪桐蔭)は、初回先頭に中安打を許し、投犠打を決められると直後に暴投。1死三塁のピンチから、3番のク・チンシェンに先制適時打を浴びた。前田は試合前までに今大会2試合に登板し、計9回2/3を投げ無失点投球を続けていたが、この日は初回に失点し、今大会初失点を喫した。

 侍U-18代表は、最速156キロを誇る台湾先発の孫易磊投手から3回まで得点することができなかったが、4回に「スモール・ベースボール」を披露した。4回先頭の緒方漣内野手(横浜)が四球で出塁すると、犠打で1死二塁に。続く丸田湊斗外野手(慶応)がセーフティバントを敢行。一塁塁審の判定はアウトだったが、リクエストの結果セーフに覆り1死一、三塁となった。

 この好機で6番・高中一樹内野手(聖光学院)がスクイズ。三塁前に転がり、これを三塁手が一塁に悪送球。丸田も生還し、一気に逆転に成功。犠打から3連続バントで試合をひっくり返し、4回終了時点で2-1でリードしている。

(Full-Count編集部)

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