ヤ軍に残った40億円の支払い…“不良債権”野手が同地区で躍動する皮肉「マジで奇妙」

オリオールズのアーロン・ヒックス【写真:ロイター】
オリオールズのアーロン・ヒックス【写真:ロイター】

ヤンキースを戦力外…オリオールズ移籍後に復活したヒックス

 戦力外になった選手が、他チーム移籍後に大活躍するとファンとしては心情複雑なものだ。しかも移籍先が同一リーグで、さらに巨額の未払い年俸を古巣に残してとなると……。ファンからは「マジで奇妙だ」「説明できないものもあるってこと」と、悲喜こもごものコメントが寄せられている。

 その選手とは、オリオールズのアーロン・ヒックス外野手。ヤンキース在籍時の2018年に打率.248、27本塁打、79打点をマーク。同年オフに7年7000万ドル(約100億9200万円)の大型契約を結んだものの、その後は故障などに悩まされて成績は下降。今季も開幕から28試合で打率.188と低迷し、5月20日(日本時間21日)に事実上の戦力外(DFA)に。5月30日(同31日)に同じア・リーグ東地区のオリオールズと契約を結んだ。

 しかし、これが32歳には大きな転機になったようだ。移籍後は9日(同10日)時点で50試合に出場し、打率は.280超えと打棒好調。同日の敵地レッドソックス戦では8号本塁打を放つなど3安打3打点と大暴れした。オリオールズは現在同地区首位で、ヤンキースは最下位。しかも、ヤンキースには2018年オフの契約金のうち2700万ドル(約39億9000万円)以上が残っている一方、オリオールズはリーグ最低保証年俸72万ドル(約1億600万円)のうちの日割り金額を払うだけで済むという。まさに“泣きっ面に蜂”だ。

 MLB公式がX(旧ツイッター)で、ヒックスの“グリーンモンスター”越え弾を紹介すると、「ヤンキースではこんな活躍はなかった」「本当に尋常じゃない」などの声とともに、「ありがとう、ヤンキース」「しびれるぜ」どいったオリオールズファンからのコメントも。移籍で息を吹き返した32歳の躍動ぶりに、今後も注目だ。

(Full-Count編集部)

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