「消えた」伝説の左腕…防御率10.26で解雇 転落に米落胆、125億円契約も裏切った期待

元ダイヤモンドバックスのマディソン・バムガーナー【写真:ロイター】
元ダイヤモンドバックスのマディソン・バムガーナー【写真:ロイター】

通算134勝のバムガーナーは開幕早々の4月、Dバックスから解雇された

 メジャー通算134勝左腕、マディソン・バムガーナー投手は開幕早々にダイヤモンドバックスからリリースされた。5年8500万ドル(約125億円)の契約を約2年も残して解雇。米スポーツ専門メディア「ブリーチャー・レポート」は今季最も期待外れだった選手の一人にあげている。

 34歳左腕の今季は16回2/3を投げて防御率10.26、WHIP2.40、奪三振率5.40。記事は「バムガーナーのアリゾナ在籍期間は4月にいきなり、そしてWS(ひそかに終わりを迎えた。ジャイアンツでは11シーズンで防御率3.13だったが、アリゾナでの4シーズンで防御率5.23となり放出された。その後、彼はただ……消えてしまった」としている。

 さらに「もう野球をしないのか? それとも2024年にカムバックを狙う前に今季いっぱい休養するという決断に至ったのか?」と今後の動向にも言及した。

 バムガーナーは2010年から2016年の7年間で100勝をマーク。記事は「驚異的なレギュラーシーズンを送ったが、彼がもう2度と投げなくても殿堂入りするとしたら、決め手はワールドシリーズでの活躍になるだろう」と強調する。さらに「ワールドシリーズでは通算36投球回で自責点はわずか1。チームを3度ワールドチャンピオンに導き、防御率は換算すると0.25となる」と続けた。

 記事はまた、「こうした功績だけでも(殿堂入りに)事足りるかもしれない」とした上で、「殿堂入りを確実にするためにあと数シーズン投げたとしても我々としては楽しいに違いない」と述べている。レジェンド左腕が来季へ、どんな決断をするか注目される。

(Full-Count編集部)

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