昨季打率.103→3割間近 覚醒25歳が捕手3人制“待った”…リーグNo.1の衝撃数値「.407」

DeNA・山本祐大【写真:荒川祐史】
DeNA・山本祐大【写真:荒川祐史】

DeNA6年目の山本は58試合に出場し、打率.287を記録している

 セ・リーグ最多勝を独走し、新人王に輝いた2018年以来となる2桁勝利を挙げているDeNA・東克樹投手。復活のシーズンを送る左腕が先発する全試合で、“相棒”を務める捕手がいる。6年目の山本祐大捕手だ。伊藤光、戸柱恭孝らベテラン捕手と併用されながら、好調のDeNA先発投手陣を引っ張る一方、課題だった打撃でもキャリアハイとなる打率3割に近い成績を収め、Aクラス争いをするチームにおいて重要な役割を果たしている。(成績は10日時点)

 2018年ドラフト9位で入団し、6年目を迎えた山本。持ち前の強肩を武器に2021年は51試合、昨季も17試合の出場機会を得たが、打率.131、.103と2年連続で打撃に苦しんだ。しかし今季は課題のバッティングでも貢献。ここまで58試合に出場し、打率.287、3本塁打13打点と、3人制を敷くDeNA捕手陣の中で大きなアピールに成功している。

 クライマックスシリーズ進出争いが続く中、負けられない1日の巨人戦(横浜)では、2回に戸郷からレフトスタンドへ逆転2ランを放ち勝利に貢献した。翌2日にも野手登板の北村から2試合連続アーチと躍動し、チームは大事な3連戦に勝ち越した。

 打撃でも大きな成長を見せているが、山本の大きな武器は、走者を刺す「強肩」だ。1軍出場が増えた2021年も盗塁阻止率「.368」、今季も規定イニングには達していないがリーグNo.1の「.414」を記録している。試合で自慢の鬼肩が披露され投手陣を救う場面が増えると、「マジでお手本」「信頼感エグすぎる」とネット上でも話題を呼んでいる。

 守備優先のポジションと言われる捕手が3割近く打てば、チームの得点力は上がる。昨年93試合出場の嶺井博希がソフトバンクにFA移籍し、1軍でマスクを被る戸柱、伊藤も30歳半ばを迎える中でやってきたチャンス。ドラフト1位で松尾汐恩が加入するなどライバルも少なくないが、成長した打撃と自慢の肩を武器に正捕手の座をこのままガッチリとつかめるだろうか。

(Full-Count編集部)

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