大谷翔平、出場継続で「FAに更なる影響」 番記者が危惧、過渡期迎えた二刀流の“価値”

エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

ブラム記者は昨年も大谷にMVP1位票「人々は理解していません」

 右脇腹の張りを訴えているエンゼルスの大谷翔平投手は、10日(日本時間11日)のガーディアンズ戦を欠場した。これで左膝を手術した2019年以来、4年ぶりの7試合連続欠場となった。右肘靭帯の損傷ですでに投手としては今季登板しないことが決定。仮に今後試合に出場しなくなった場合のMVPレースの行方について、米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のエンゼルス番サム・ブラム記者が語った。

 これ以上欠場が続く場合でも、ブラム記者は「オオタニはMVPを獲ると思います。(もしMVPを逃すようなことがあれば)私にとっては衝撃です。満票で受賞すべきでしょう」と断言する。欠場が続くことを残念がりながらも「彼に迫る存在さえいないのです。コーリー・シーガー(レンジャーズ内野手)はいいシーズンを送っています。カイル・タッカー(アストロズ外野手)もいいです。しかしオオタニがMVPを獲るでしょう。満票で獲ります。私は非常に自信を持っていますよ。彼はそれに相応しいです。間違いなくね」と揺るがなかった。

 昨年は、ア・リーグ新の62本塁打を放ったヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手がMVPに輝いた。しかしブラム記者は大谷に1位票を投じていた。その理由を「彼が昨年投手としてどれくらい凄いことをしたか、人々は理解していません。昨年の彼の投球は、今年の打撃に匹敵します。もし投打両方でこういう(普段通りの)活躍ができれば、MVP争いで彼を追い越す選手はいません。それが私個人の見解です。62本塁打はとんでもないことですし、他のシーズンであればMVPに相応しいでしょう。彼が投手としても打者としても活躍すれば、MVPを獲るべきなんです」と説明する。

 力説する二刀流・大谷の“価値”。フィル・ネビン監督は「明日は(出場する)チャンスがある」と復帰を示唆しているが、ブラム氏は「彼がまだプレーしている(シーズンを終えていない)ことが私には理解できません。脇腹の炎症という怪我を負っていて、リスクを冒しています。もしその状態が悪化して深刻な故障を抱えることになったら、彼のFAに更なる影響を与えかねません」と指摘した。

(Full-Count編集部)

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