陽気に聞こえた大谷翔平の鼻歌と口笛 試合後には談笑も…急転スタメン外の裏側

エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】
エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

スタメン発表から1時間後にエ軍広報部長「ショウヘイは先発メンバーから外れた」

■エンゼルス 8ー5 マリナーズ(日本時間12日・シアトル)

 エンゼルスの大谷翔平投手は11日(日本時間12日)、敵地で行われたマリナーズ戦の先発メンバーから外れ、そのまま出場機会はなかった。これで8試合連続の欠場。当初、「2番・指名打者」でオーダーに名を連ねていたが、室内での打撃練習で患部の状態を確認。右脇腹はまだ万全ではなかったようだ。フィル・ネビン監督は「全力で振ると、まだ少し痛みがある」と明かした。

 エンゼルスのロッカールームからケージにつながる通路。赤の練習着を着た大谷が革手袋をした手にバットを持って現れた。報道陣からの挨拶に「おっす」と短く返答。その10分ほど前に「2番・指名打者」で8試合ぶりに先発復帰することが発表されていた。臨戦態勢に見えた。

 通路を行ったり来たりする二刀流から鼻歌に口笛。なんのメロディかは判別つかなかったが、間違いなく気分は悪くなかったはずだ。だが、スタメン発表から1時間後。アダム・チョズコ広報部長が口を真一文字に結んで報道陣に近づいてきた。「ショウヘイは先発メンバーから外れた」。

 その30分後。ネビン監督の囲み取材が予定から10分遅れて始まった。「昨日話した後に『今日なら大丈夫』と自信を持っていたが、今日、治療を受けてケージで何度かスイングしたら100%ではないと感じた。私のところに来て、今日ではないと伝えてきた」と舞台裏を明かした。

 これまでにUSAトゥデイ紙のボブ・ナイチンゲール記者は3日(同4日)から10日以内に打者としても今季を終えて右肘の再建手術を受ける可能性があると伝えている。その報道による“リミット”は13日(同14日)の敵地・マリナーズ戦となるが……。

 この日の延長戦勝利後。大谷はロッカールーム内で先発右腕グリフィンと談笑。黒のBOSSパーカーに身を包み、報道陣に「お疲れ様でした」と明るい声で挨拶した。大谷の復帰戦はそう遠くはなさそうだ。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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