“不作”の新助っ人の中で…本領発揮する28歳 リーグNo.1の圧倒的数値「6.8」

西武のデビッド・マキノン【写真:矢口亨】
西武のデビッド・マキノン【写真:矢口亨】

西武・マキノンは一塁手でリーグトップの守備貢献

 西武の新外国人、デビッド・マキノン内野手が12日に1軍復帰。同日のソフトバンク戦(ベルーナドーム)に「4番・一塁」で出場し、早速2安打を放った。新助っ人は打撃のみならず守備でもチームに貢献。守備全般での貢献を示す指標でリーグトップの数値を叩き出している。(記録は12日時点)

 マキノンは昨季、大谷翔平投手が所属するエンゼルスでメジャーデビュー。アスレチックスとの2球団で計22試合に出場した。日本に新天地を求めて迎えた今季は、ここまで113試合で打率.251、12本塁打、41打点をマークしている。

 打順は4番が最も多く44試合に出場。守備内訳は一塁が67試合で、三塁が33試合、そして指名打者が13試合となっている。その一塁の守備でマキノンは大きく貢献している。

 セイバーメトリクスの指標を用いて分析などを行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータによると、守備全般での貢献を示す指標「UZR(Ultimate Zone Rating)」で、マキノンは一塁手のリーグトップ。6.8をマークしている。2位はオリックス・頓宮裕真内野手で3.9。大きく差を広げている。

 また、打撃や走塁、守備、投球を総合的に評価して貢献度を表すセイバーメトリクスの指標「WAR(Wins Above Replacement)」で、マキノンは1.5。リーグ14位で、助っ人野手ではロッテのグレゴリー・ポランコ外野手と並んでトップに立つ。

 今季パ・リーグの外国人野手は“不作”。規定打席に到達しているのは、昨季巨人でプレーした来日2年目のポランコ、そして新助っ人のマキノンだけだ。攻守で貢献する28歳は、少ない残り試合の中でどんなプレーを見せてくれるだろうか。

(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。

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