今季終了で思わぬ“副産物” エ軍の財産…大谷翔平の打撃指導で「どこにでも打てる」

エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

ベンチで若手のネトに対して熱血アドバイス

■タイガース 5ー3 エンゼルス(日本時間18日・アナハイム)

 試合に出ずともチームに尽くす献身的な姿勢は変わらない。右脇腹痛のため故障者リスト(IL)入りして今季のプレーを終えたエンゼルス・大谷翔平投手は17日(日本時間18日)、本拠地でのタイガース戦のベンチに姿を見せ、若手選手にアドバイスを送っていた。この様子に、地元局も「チームメートにとっても大きなこと」と、新たな“大谷効果”に注目している。

 4回にベンチの後ろでネトと話し込み、打撃についてアドバイスを送る場面が見られた。試合には出場せずとも、身振り手振りを交えて若手とコミュニケーションを取る姿に、ネビン監督も「監督やコーチより、オオタニが言う方が響く。若手にとっては大事な存在だ」と語っていた。

 この姿勢を地元放送局「バリースポーツ・ウエスト」も絶賛。同局のレポーターを務めるケント・フレンチ氏は「ファンにとって大きなことですが、チームメートにとっても大きなこと。最高の選手からアドバイスを貰うことができた」と、指導がもたらす効果を評価した。元エンゼルスのギャレット・アンダーソン氏は「間違いなく言うことを聞きたい人です。なぜなら、どこにでも打てるから。多くのことをアドバイスできる」と、実績十分な大谷の指導の“説得力”に納得していた。

 さらには、元ロッテ監督で同局のアナリストを務めるボビー・バレンタイン氏も「彼は毎日プレーする。出場していれば張り詰めているので、試合中にこのような会話をあまり聞けない。リラックスしているからこそ、アドバイスを送ることができるのです」と、ふいに訪れた“俯瞰”で見られる環境でのオープンな意見交換の有意性を主張した。今季、プレーする姿を見ることはもうないが、大谷の変わらぬ野球への情熱は、冷めることがなさそうだ。

(Full-Count編集部)

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