3年連続V逸も…若手成長の巨人は「みんな化ける」 大のG党が明かす“ポジ要素”

岡本和真Tシャツで巨人戦を観戦するタレントのはなわさん【写真:矢口亨】
岡本和真Tシャツで巨人戦を観戦するタレントのはなわさん【写真:矢口亨】

タレントで大の巨人ファン・はなわの東京ドーム観戦記(後編)

 阪神が18年ぶりのリーグ優勝を決め、巨人は3年連続で優勝を逃したが、希望が全く消えたわけではない。このほど、大のG党として知られるタレントはなわさんが来季の期待選手として、秋広優人内野手、門脇誠内野手、中山礼都内野手らの若手の名前を挙げ、巨人へエール。松井秀喜氏をリスペクトし、ものまねまでするほど細かく分析していたはなわさんが、背番号55の後継者・秋広については“松井クラス”と絶賛。観戦記後編は、悔しい思いをした巨人ファンと一緒に来季の“ポジ要素”を存分に語った。

 2023年シーズン中のとある9月の東京ドームでの試合。はなわさんはジャイアンツのキャップに、岡本和真のTシャツを着用して試合を観戦。ラウンジに並んだ料理で夕飯を済ませ、巨人のスタメン発表に耳を傾けた。この日(9月8日)は本拠地・東京ドームで初めて坂本勇人内野手が三塁に入った試合だった。

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「サード・坂本」の本拠地初戦。ちょっと感激している自分がいる。やっぱりすごい守備が上手。来年はサードでいくのかどうかはわからないけど、巨人に新しい風が吹いた。

 弟(ナイツ・塙)の巨人情報は詳しいので、会えば野球の話をしているし、芸人仲間、どきどきキャンプの岸くんとかともよく東京ドームに来る。みんなとこうしてここで食事して、野球を観て、お酒を飲んでっていうのは最高の時間になる。巨人が勝てばもっと最高。

 観戦した(9月8日の)座席は一塁側のバルコニー席。ここからの眺めは、ファンのみなさんの思いがよくわかる。背番号9・KAMEI(亀井善行現・コーチ)、背番号24・TAKAHASHI(高橋由伸氏)ら現役をすでに引退した選手のユニホームを着ている。みんな優勝していた時代も着ていたんだろうな。

 今年もリーグ優勝はできなかった。でも巨人ファンの間ではポジティブな要素がいっぱいある。

眺めの良さに思わず自撮りするタレントのはなわさん【写真:矢口亨】
眺めの良さに思わず自撮りするタレントのはなわさん【写真:矢口亨】

門脇、秋広、中山……楽しみな選手はいっぱいいる

 まずはやっぱり門脇くんがすごい。新人ながら1年でこれだけ成長をしているのか、と。春季キャンプから強いスイングをしていて「これはどうなっちゃうのかな」と大きな期待を寄せたくらい。素晴らしい選手だなと思っていた。

 シーズン終盤はもう1軍の球に慣れてきている感じもありますし、メンタルも強そう。体力もある。これは、みんな大好きな選手のタイプ。中山だっていい。代打で三振してしまったけど、あの悔しそうな表情を見ていると、きっとやってくれる。センスはいいし、顔もいい。

 秋広はもうね、やっぱり僕が大好きな55番、松井秀喜さんの背番号ですから。周りの評価もそうですけど、松井さんに匹敵するぐらいの選手なんじゃないかって言われてますよ。練習での打球の角度もそうだけど、弾道がエグい。

 ずっと松井さんを見てきた。意外と器用というか、あの2メートルを超える身長なのに、もう腕をたたんで、逆方向に打球を飛ばしたり、内角も高めも“パン”と打てている。まだまだ全然成長過程だと思うし、これでもうちょっと筋力とかついたりするとパワーも半端なくなってくるでしょうから、楽しみ。これから中心となって、チームを支えていく選手になるだろうなっていう手応えがあります。

一塁側バルコニー席から声援を送るタレントのはなわさん【写真:矢口亨】
一塁側バルコニー席から声援を送るタレントのはなわさん【写真:矢口亨】

一塁側バルコニー席から声援……来年は優勝して泣きたい!

 2軍や3軍にもいい選手がいるし、育成期間ととらえて「辛抱の時期」なのかなと思うようにしている。門脇、中山、秋広……ドラフト1位の浅野くん(翔吾外野手)もいる。他球団は嫌でしょうね。来年は覚醒してくれる気がしている。みんな化けるんじゃないかな。

 それにベテランもやっぱりいないと巨人軍は成立しない。そこ(若手)に負けていられないという気持ちがある。だから(坂本)勇人選手も開幕直後あれだけ不振だったのに、3割近く打率を上げてきている。欠かせない存在だったんだな、っていうのがやっぱわかりましたよね。

 前回も言いましたけど、僕は2002年の松井さんの日本ラストの50号以来、巨人戦で涙が出ていないことに気がつきました。やはり、胴上げを観て、涙したいなっていうのはある。最近は泣いていない。東京ドームで泣きたい。原監督の引退試合を見ているんで、なんだかんだ一生懸命やっている原監督の胴上げがもう1回見たいんです。

(Full-Count編集部)

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