絶望の防御率7.95…皆が「無理だと思った」 “奇跡の200勝”42歳の涙が「鳥肌もの」

通算200勝を達成したカージナルスのアダム・ウェインライト【写真:ロイター】
通算200勝を達成したカージナルスのアダム・ウェインライト【写真:ロイター】

今季限りで引退するカージナルスのウェインライトが通算200勝を達成した

■カージナルス 1ー0(日本時間19日・セントルイス)

 カージナルスのアダム・ウェインライト投手が18日(日本時間19日)、本拠地でのブルワーズ戦に先発登板し、通算200勝を達成した。今季限りでの現役引退を宣言して迎えたシーズンは打ち込まれる試合が続き、通算198勝からは11試合も足踏み。試合前の時点では防御率7.95だった。誰もがもう無理なのではと思った大記録の達成に、涙が溢れた。

 3月に行われたWBCに米国代表として参加し、股関節を痛めて開幕に出遅れたところから悪夢が始まった。球速が上がらず苦しむと、7月17日(同18日)に通算198勝目を挙げてから、199勝目を挙げた9月12日(同13日)まで約2か月もかかった。しかし、リーチをかけると本拠地で奇跡のような投球を披露した。

 首位のブルワーズを相手に、得点圏に走者を進めながらも、老獪な投球で7回を93球で無失点。しかし、リードは1点しかなくワールドシリーズのような緊張感の中、継投でつないだ。8回はキング、9回はヘルズリーが締めてウェインライトは通算200勝を達成。本拠地の大歓声を浴びると、感極まって涙した。

 2006年には田口壮とともに世界一に輝き、現在はラーズ・ヌートバーの同僚としてプレーする42歳右腕。日本のファンからも「正直到達は無理だと思ってた」「ドラマチックすぎる」「やっぱスターって持ってんだな」「間に合ってよかった」「伝説になった」「鳥肌ものだった」との声が寄せられている。

(Full-Count編集部)

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