打率1割&全力疾走できぬ480億円大砲 地元メディア辛辣指摘「おばあちゃんのよう」

ヤンキースのジャンカルロ・スタントン【写真:Getty Images】
ヤンキースのジャンカルロ・スタントン【写真:Getty Images】

打率1割台のヤンキース・スタントンに地元紙が放出方法を提案

 ア・リーグ東地区の下位に沈んでいる名門ヤンキースだが、主軸を担うMLB屈指の大砲にも強い風当たりが吹き付けている。契約の“コスト”もかかるその選手にチームを去ってもらいたい地元メディアが、「放出プラン」を提案。そこにはなぜか、大谷翔平投手も関わってくるようで……。

 その強打者とは、ジャンカルロ・スタントン外野手。今季97試合に出場し24本塁打、今月には通算400号を放っているものの、故障がちで打率はわずかに.188。直近11試合も38打数2安打、17三振、打率.188という低空飛行だ(もっとも2安打はいずれも本塁打だが)。これにお怒りなのがニューヨークの隣、ニュージャージー州のメディア「ニュージャージー・ドットコム」で、20日(日本時間21日)に「おばあちゃんのように走るスタントンをヤンキースが放出する方法」という痛烈な見出しの記事を公開した。

 打てない上に、全力疾走も見せられない大砲を「オフシーズン中に対処する必要がある」と言及。「彼はフレンドリーでチームメートからも好かれ、本当に勝ちたいと思っている。自分が怪我ばかりしていることに腹を立てている」と擁護しながらも、アーロン・ジャッジのためにDHのポジションを空け、守備がうまくて足が速い代わりの左の強打者が必要だとして、「本当に勝利を一番に考えるなら、コストに関係なくスタントンとの関係を断ち切らなければならない」と記した。

 ネックになるのが大型契約だ。スタントンとは13年総額3億2500万ドル(約480億円)の契約を結んでおり、2023年以降、契約の最後の4シーズンで1億2800万ドルが補償されている。そのうち3000万ドルは古巣マーリンズが支払い、ヤンキースは2028年の1000万ドルのバイアウトを含めて9800万ドルを負担しなければいけない。では、スタントンを放出し、彼に支払う金額を少しでも節約する方法とは。

 まず、スタントンには「トレード拒否条項」があるため、球団が「来季はパートタイムプレーヤーになる」ことを彼に告げる。そうすれば、スタントンは条項を考え直すだろうし、彼の強打に興味を持つ球団も出てくるだろう。それが例えば、大谷をFA移籍で失ったエンゼルスかもしれない……と記事では仮説を立てているのだ。

 この場合、スタントンの残りの給与の4分の3をヤンキースが払い、4分の1をエンゼルスに負担してもらう。エンゼルスが難色を示さないようにプロスペクトの投手もつける。「それがスタントンから離れるために必要なことなら、仕方がない。その時が来たのだ」と記事は締めくくっている。果たして、34歳ベテランの放出作戦は、実現するのだろうか。

(Full-Count編集部)

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