ゾーンに来たら100%本塁打…恐るべしジャッジの正確性 驚異の“好球必打”で大谷猛追

37号2ランを放ったヤンキースのアーロン・ジャッジ【写真:ロイター】
37号2ランを放ったヤンキースのアーロン・ジャッジ【写真:ロイター】

ストライクに入ってきた甘いボールは2球だけ、逃さず本塁打に

■ヤンキース 6ー0 ブルージェイズ(日本時間28日・トロント)

 ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手が27日(日本時間28日)、敵地ブルージェイズ戦で36号2ラン、37号2ランを放った。9月は8本目で、本塁打リーグ1位の大谷翔平投手(エンゼルス)との差を7本とした。MLBの公式データサイト「Baseball Savant」によると、この日ジャッジの打席でストライクゾーンに投じられたボールは、17球のうちわずか2球。この2球を、逃さずスタンドへ放り込んだのだった。

 第1打席ではカウント2-2から見逃し三振に倒れるも、この打席はチャートではボールと表示される際どい2球をストライクとコールされた(1球はボール球を空振り)。第2打席ではストライクゾーンに入ってきた初球の外角シンカーを捉えて右翼席へ運んだ。

 6回は2死一塁から申告敬遠で歩かされ、迎えた7回の第4打席ではボール見逃し、ボールゾーンへ逃げるチェンジアップを空振り、ボール見逃しの後、内角ストライクゾーンへ投じられたチェンジアップを完璧に捉えて左中間へ運んだ。9回の第5打席では4連続ボールで四球を選んだ。

 ジャッジは“好球必打”の打者と言える。今季放った37本塁打のうち、ボールゾーンを打ったのはわずか1本だけ。大谷は44本塁打のうち7本がボール球を捉えたものだ。どちらがいいというわけではないが、ジャッジは甘く入ってきたボールを確実に捉えるスタイルで、本塁打を量産している。複数本塁打を記録するのは今季7試合目。残り4試合で7本の差をどこまで縮めるのか。昨季の“キング”のバットに注目したい。

【実際の配球チャート】ストライクに来たのはたった2球 恐るべしジャッジの配球チャート

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