“エース候補”の11投手たち…158キロ左腕ら全員が即戦力級 逸材揃いの大学ジャパン

日米大学野球に出場した東洋大・細野晴希と青学大・常廣羽也斗【写真:川村虎大】
日米大学野球に出場した東洋大・細野晴希と青学大・常廣羽也斗【写真:川村虎大】

7月の日米大学野球に選ばれた11投手全員がプロ志望届を提出

 9月1日から全日本大学野球連盟が公式ホームページでプロ志望届提出者一覧の公開を開始して、約1か月が経過した。これまで123選手が公示され、高校時代から全国大会で活躍した選手や、4年間で急成長を遂げた選手などが、最高峰の舞台を目指すべく、大きな決断をした。中でも、7月に行われた日米大学野球選手権の日本代表に選ばれた11投手全員が志望届を提出して、プロの世界を目指すことになった。最速158キロを誇る左腕や、完成度が高い投手が揃った2023年の大学代表は、逸材揃いの面々だ。

 最注目は東洋大の細野晴希投手。東亜学園から進学し、3年夏には2部優勝に貢献。入れ替え戦の中大戦で155キロをマークして一気に注目を集めた。今年8月の高校代表との壮行試合で自己最速158キロを計測したのは記憶に新しい。今秋のリーグ戦では、2試合で12回を投げ13三振を奪っている。四球が7とやや制球に不安もあるが、大化けの可能性もあるスケールの大きな左腕だ。

 中央大の西舘勇陽投手は最速155キロの完成度の高い右腕。3年時のリーグ戦では春秋ともに防御率1点台の安定感を誇る。今春こそ3.43とやや精彩を欠いたものの、今秋は24回を投げ防御率1.50と復調。ラストシーズンで猛アピールを続けている。

 今年の東都はまだまだ逸材が揃っている。大学選手権を制した青学大では常廣羽也斗と下村海翔の両投手が志望届を提出。下村は日米大学野球でMVPを獲得している。国学大の武内夏暉投手と、亜大の草加勝投手もプロ入りを目指す。

 首都圏の大学以外にも好素材が多い。大商大の上田大河投手は右の本格派。今春のリーグ戦では5勝負けなし、防御率1.33の圧倒的な成績を残している。九州共立大・木村仁投手、名城大・岩井俊介投手も最速は150キロを超え、大学最終年は抜きんでた成績を残している。

 近年では、森下暢仁(広島)、伊藤大海(日本ハム)、山崎伊織(巨人)、村上頌樹(阪神)など、1軍で主戦級の活躍を見せる投手も多く輩出している大学ジャパン。未来の“エース候補”11人に吉報は届くのか。今年のドラフト会議は10月26日に行われる。

(Full-Count編集部)

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