“美女軍団”もビックリのサプライズ 男性職員がキレキレダンス踊った裏側

BsGirlsと小島知久カメラマン【写真:球団提供】
BsGirlsと小島知久カメラマン【写真:球団提供】

 京セラドームの試合開始前の日常に、誰よりも熱い気持ちのエンタメを注入する男が突如現れた。そのパフォーマンスでスタンドのみならずベンチの選手たちまでも沸かせたのは、ダンサーでもシンガーでもない、ハンディカメラマンの小島知久さんだった。

 やりきった男の顔というものはこれほどまでに輝いて見えるものなのか! 感動すら覚えたこの企画、小島さんはなぜ踊ったのか、どのような経緯で本番を迎えたのか、オリックスの事業推進部イベントグループの木寺一樹さんに聞いた。

 企画の始まりは、小島カメラマンからの直談判だった。「小島さんがカメラマンとして10年目を迎えた今年、同じく10年目を迎えたBsGirlsをグラウンドで撮影していた時に『一緒に踊りたい』という気持ちが芽生えたそうです。『BsGirlsと一緒に踊るのが夢だ』と言われたときは、そんな事思ってたの?と戸惑いました。ですが本人は至って本気で話すので、これはおもしろいなと……小島さんにダンス経験はなかったので、練習して、BsGirlsに認めてもらえたら実施しようという流れになりました」。

 それから小島さんはBsGirlsのダンス映像を見ながら独学で練習を開始。猛練習の末、企画を実施するか否かを判断する実技試験に臨んだという。

「実技試験と面接を行いました。面接では『なぜ一緒に踊りたいのか?』について聞くと、BsGirlsの10周年とカメラマンとしての10周年について熱く語っていました。試験官はBsGirlsのプロデューサーと、BsGirlsのNATSUさん、球団のイベントグループ長で行いました」

 小島カメラマンは実技審査、面接を見事合格。「BsGirlsの通常のダンスパフォーマンスに、ハンディカメラマンが曲途中でメンバー1人と入れ替わりバッキバキのダンスを踊りだす。BsGirlsは事前に数人しか企画を知らないサプライズパフォーマンス」として実施されることとなり、数少ない企画内容を知るBsGirlsのNATSUさんによる本番に向けてのレッスンが始まったのだった。

 本番を終えた小島カメラマンは「カメラを渡してから頭が真っ白になってしまい、踊っていた時の記憶があまりなかったのですが、パフォーマンスを終えて、客席からの温かい拍手を聞いて、達成感を味わうことができました。後ほど踊った映像を見たのですが、フォーメーション、振付けともに一体感があって完璧だったので自分自身驚いています。練習してきた成果を全部出し切ることができて、大満足です。皆さんの協力のおかげで夢を叶えることが出来ました。あらためて皆さんに感謝です。これからもカッコ良くて迫力のある映像を届けられるようにカメラワークに磨きをかけて、引き続き頑張ります」とコメントした

 パ・リーグ3連覇を果たしたオリックス。その裏には、数えきれないほどたくさんのスタッフの思いが渦巻き、それぞれがその役割を全うすることでチームを支えている。これから始まるポストシーズン、オリックス・バファローズの快進撃と共に、小島カメラマンのカメラワークにも注目していきたい。

(「パ・リーグ インサイト」編集部)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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