大谷翔平が避けられた勝負…ジャッジ圧倒の「23.9%」 割に合わない“打点の少なさ”

エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

得点圏で跳ね上がる大谷の「四球率」

 エンゼルス・大谷翔平投手は、今季打者として自己最高の打率.304、44本塁打、95打点をマークした。3年連続で30本塁打以上をマークし、球界屈指のホームランバッターとして存在感を見せた。しかし、強打者の宿命とも言えるのが、勝負を避けられることだ。今季は敬遠数が自己最多の21個を記録。データで見ると、特に得点圏で勝負を避けられていることが分かる。

 データサイト「ファングラフス」によると、今季の四球率(300打席以上)のトップはアーロン・ジャッジ外野手(ヤンキース)で19.1%。大谷は8位の15.2%となっている。しかし得点圏(80打席以上)に限定すると、大谷の四球率は跳ね上がり、23.9%で両リーグトップとなっている。

 大谷は今季44本塁打を放っているが、打点は95。OPSメジャー1位にもかからず、全体でも27位タイにとどまっている。先の通り得点圏では勝負を避けられる状況が続き、さらに大谷の後ろを打つことの多かったマイク・トラウト外野手の離脱が長引いたことも原因か。トラウトが7月3日(日本時間4日)に離脱するまでは大谷の四球率は12.3%。以降は20.3%に上がっており、同期間ではジャッジに次いで2位となっている。

 トラウトが119試合に出場して40本塁打を放った昨季は、大谷の得点圏四球率は17.7%。トラウトがわずか36試合出場だった2021年の得点圏四球率は26.4%と、今季以上に高かった。大谷は昨季34本塁打で今季より10本少ないが、打点数は同じ。ホームランバッターには、後ろを打つ打者の成績も関わってくる。

(Full-Count編集部)

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