山本、今永だけでない…メジャー注目の“逸材” 父は元竜助っ人、韓国人外野手を米評価

WBC韓国代表のイ・ジョンフ【写真:Getty Images】
WBC韓国代表のイ・ジョンフ【写真:Getty Images】

“韓国のイチロー”を父に持つ李政厚に米メディアが注目

 NPBからは今オフ、オリックス・山本由伸投手やDeNA・今永昇太投手のメジャーリーグ挑戦が見込まれているが、韓国球界にもポスティングシステムを利用してのメジャー挑戦を希望している選手がいる。かつて、中日で活躍した名助っ人の息子であり、米メディアも「素晴らしいランナーであり守備力も高い」と評価をしている。

 その選手は、韓国プロ野球(KBO)のキウム・ヒーローズに所属する李政厚(イ・ジョンフ)外野手。父は1994年に韓国でMVPに輝き、1998~2001年には中日で活躍し「韓国のイチロー」と呼ばれた李鍾範(イ・ジョンボム)氏だ。米メディア「CBSスポーツ」は、山本、今永とともに李について「このオフにMLB入りを希望している」と記事で言及し、父にちなんで「風の孫」というニックネームを持ち、キャリア通算打率.340、65本塁打、69盗塁を誇る左打者だと紹介した。

 5シーズン連続で三振よりも四球が多く、今季も空振りがスイング全体のわずか9%しかないことなど、「キャリアを通じて平均以上のコンタクト能力と選球眼を示している」ことに言及。7月に足首を骨折して以降プレーしておらず、今後どのような影響があるかわからないとしながらも、「現時点では、彼は素晴らしいランナーであり守備力も高い」とし、「KBOの打者がMLBの投手に対して、どう対応するかについては常に懐疑的な見方があるため、これ(走塁と守備が良いこと)は彼にとって重要だ」としている。

 さらに、この李の能力にどの球団が興味を示すかも推測。中堅手が必要なジャイアンツや、かつてのチームメート・金河成(キム・ハソン)内野手がいるパドレスの名を挙げ、パドレスは元同僚がいることから「少し有利かもしれない」と綴っている。日本人だけでなく、韓国人選手も含めて注目の2023年オフとなりそうだ。

(Full-Count編集部)

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