静岡新球団、地元ゆかりの首脳陣へ 元セーブ王らと面談…来季からファーム参入

会見に臨んだハヤテ223の杉原行洋代表取締役社長【写真:間淳】
会見に臨んだハヤテ223の杉原行洋代表取締役社長【写真:間淳】

来季からウエスタンリーグ参入内定、ハヤテ223の代表が会見

 来季からファームへの参加が内定している「ハヤテ223」が2日、静岡市で会見を開いた。ハヤテ223株式会社の杉原行洋代表は11月3、4日に球団独自のトライアウトを実施し、その前までには監督やコーチといった組閣を固める方針を明らかにした。静岡県にゆかりのある元プロ野球選手を中心に人選を進め、「最多セーブのタイトルを獲得した元選手」らを最終候補に絞り込んだと明かした。

 ハヤテ223は来季からのウエスタン・リーグ参入が内定している。本拠地には過去にプロ野球の2軍戦も開催されている静岡市の清水庵原球場があるものの、まだプロ野球の球団としての骨格が見えていない。特に急務となっているのが選手の獲得と、監督やコーチの人選。気になる組閣について、杉原代表は5人から10人まで絞り込んでいると明かした。

「実際に面談した方には、最多セーブ王を獲得した元選手、メジャーに挑戦した元選手、通算で4桁安打を記録した元選手がいます」

 具体的な名前は避けたが「球団独自で開催するトライアウトまでに指導者を決められたらと思っています」と話した。一部報道でゼネラルマネジャー(GM)の候補として名前が挙がっている、静岡市清水区出身で元大洋の山下大輔氏については「GMを常設する予定はなく、組織図には入れていません。噂に上がっている山下さんにはお世話になっています」と話すにとどめた。静岡県民を意識した組閣を進めているという。

 ハヤテ223は11月3、4日に清水庵原球場で球団独自のトライアウトを実施する。このトライアウトや、NPBが開催するトライアウトなどを視察して選手を獲得し、45人ほどの選手を集めるとしている。地元に応援してもらえるチームづくりを前提に、戦力外になった選手やドラフトで指名されなかった全国の若い選手がもう一度NPBに挑戦できるチームをつくる方針を掲げている。

 ハヤテ223は静岡県初となるプロ野球の球団を目指し、選手の獲得や球場の改修などを急ピッチで進めていく。「1軍のリーグ戦のような華やかさはないかもしれませんが、ファンの皆さんに足を運んでもらえる存在意義を出していけたらと思っています」と杉原代表。11月のオーナー会議で承認されれば、正式に2軍への参加が決定する。

(間淳 / Jun Aida)

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