明暗分かれた現役ドラフト 覚醒した2選手の裏で…1軍未登板の右腕、燕左腕は戦力外

阪神・大竹耕太郎、中日・細川成也、巨人・オコエ瑠偉(左から)【写真:荒川祐史、矢口亨】
阪神・大竹耕太郎、中日・細川成也、巨人・オコエ瑠偉(左から)【写真:荒川祐史、矢口亨】

1軍未登板のハム松岡、1試合出場のオリ渡邉&楽天・正隨

 プロ野球の戦力外通告期間が2日に始まり、ヤクルトは支配下5人、育成2人の計7人に来季契約を結ばないことを伝えた。その1人が、昨年12月の現役ドラフトでロッテから加入した成田翔投手だった。ここでは昨年初めて実施された制度で移籍した12人の今季を振り返る。(成績は1日終了時点)

 高卒8年目の成田は4月に3試合に登板し、防御率5.40。5月以降は1軍登板機会がなかった。今季出場機会がなかったのは西武から日本ハムに移籍した松岡洸希投手。2軍では23登板で防御率4.81だった。

 オリックス・渡邉大樹外野手(前ヤクルト)、楽天・正隨優弥外野手(広島)は1試合出場に終わり、西武・陽川尚将内野手(前阪神)は8試合で打率.182、1本塁打。DeNA笠原祥太郎投手(前中日)は2登板で2敗だった。

 ソフトバンク・古川侑利投手(前日本ハム)は9登板で、ロッテ・大下誠一郎内野手は(前オリックス)は23試合で打率.227、1本塁打にとどまっている。広島・戸根千明投手(前巨人)は24登板で1勝5ホールド、防御率4.64。8月10日が1軍最後の登板だった。

大成功は中日・細川&阪神・大竹、巨人・オコエは“失速”

 巨人・オコエ瑠偉外野手は41試合で打率.235、2本塁打。開幕戦で先発出場するなど期待され、4月には2本塁打を放つなどしたものの常時1軍とはならず。最後の出場は8月9日だった。2軍では打率.306、52安打、5本塁打、4盗塁をマークした。

 大活躍したのは2選手。阪神・大竹耕太郎投手(前ソフトバンク)は20先発で12勝2敗、防御率2.13という圧倒的な成績を残した。古巣では在籍5年で10勝。新天地で才能を開花させリーグVに貢献した。

 もう1人は中日・細川成也外野手。DeNAで大砲候補として期待されながら在籍6年で計41安打、6本塁打と苦しんだ。しかし今季は素質が開花し、131安打、打率.255、24本塁打。チームの日本選手で20発は2010年の和田一浩、森野将彦以来、13年ぶりだった。

(Full-Count編集部)

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