1差に3人…歴史的大混戦の先に“珍記録” セ最多安打争いが象徴する「投高打低」

DeNA・牧秀悟、中日・岡林勇希、阪神・中野拓夢(左から)【写真:矢口亨】
DeNA・牧秀悟、中日・岡林勇希、阪神・中野拓夢(左から)【写真:矢口亨】

DeNA・牧&阪神・中野が164安打で並び、中日・岡林が163安打で続く

 2023年シーズンも最終盤。セ・リーグの最多安打争いが大混戦になっている。阪神・中野拓夢内野手とDeNA・牧秀悟内野手が164安打で並び、中日・岡林勇希外野手が1本差の163安打で追う展開になっている。3人とも残り1試合。誰がタイトルを手にするだろうか。(記録は1日終了時点)

 1日の試合では3人がそれぞれ持ち味を発揮した。中野は1安打、牧が2安打を放ち追いついた。そして、昨年にDeNA佐野恵太外野手と並んでこのタイトルを獲得した岡林も1安打。1差で食らいついた。

 3年目の牧は103打点でリーグトップを走る。最多安打のタイトルを手にすれば“2冠”の可能性もある。同じ3年目の中野は昨年、最多安打にあと4本及ばなかった。4年目21歳の岡林なら2年連続の載冠。三者三様の立場、思惑がある。

 打率は牧が.295、中野が.287、岡林が.281。1994年に最多安打が表彰されて以降、タイトル獲得者のセ・リーグ最低打率は昨年の岡林で.291。3割を切っているのは、他に2001年の石井琢朗(横浜)の打率.295だけだ。投高打低の今季を象徴するように、最低打率での最多安打が生まれる可能性がある。

 中日は3日の巨人戦(バンテリン)、DeNAは4日の巨人戦(東京ドーム)、阪神は4日のヤクルト戦(神宮)が今季ラストゲームとなる。果たしてどんな結末を迎えるだろうか。

(Full-Count編集部)

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