エ軍GM、大谷翔平との“個別面談”明かす 再契約を熱望「彼が愛する場所はここだと」

会見に臨んだエンゼルスのペリー・ミナシアンGM(画像はスクリーンショット)
会見に臨んだエンゼルスのペリー・ミナシアンGM(画像はスクリーンショット)

リハビリは独自…1年約30億6000万円のQOは「オファーすると言ってほぼ間違いない」

 エンゼルスのペリー・ミナシアンGMは3日(日本時間4日)、オンラインで取材に応じ、改めて大谷翔平投手との再契約を熱望した。1日(同2日)の最終戦前日にマンツーマンで面談したことを明かし、「彼が楽しくプレーし、彼が愛する場所はここだと、私は信じている」「We love Shohei Ohtaniということだ」と強く説いた。

 大谷は今季、10勝&44本塁打をマークし、史上初めて2年連続2桁勝利、2桁本塁打の“ダブル2桁”を達成。日本選手初の本塁打王にも輝いた。2021年以来2度目のMVPが確実視されているが、ミナシアンGMは「ショウヘイの(直近)3年間は圧倒的だった。日々彼のことを見ることができたのは、名誉なことだった。私としても、ここ3シーズンはとても楽しかった。彼が楽しくプレーし、彼が愛する場所はここだと、私は信じている。彼には周りに楽しい時を過ごした仲間がいる」と振り返った。

 大谷の活躍の一方でチームは今季、怪我人の多さに悩まされ8月に大失速。終わってみれば73勝89敗の借金16、9年連続でプレーオフ進出を逃した。ミナシアンGMは「我々が勝てなかったことに彼は失望している」とし、「マイク(トラウト)やショウヘイ、アンソニー(レンドン)、他の選手たちとも(シーズン中に)話をした。彼がこの場所に対して本当に敬意を抱いていると感じられる。オフシーズンの間にどういう状況になるか我々は見守るだけだ」と話した。

 9月に右肘靱帯を手術し、来季は打者に専念することが決まっている。現在のリハビリ状況については「彼は独自に行っていくだろう」。術後の経過についても「私から共有する情報はない。彼や彼の代理人らに質問することだと思う」と球団は関与しないと明かした。

 2日(同3日)にはフィル・ネビン監督の退任を発表。次期監督については未定だが、再契約への影響を問われると、「彼に聞く質問だと思う。私にとっては答えにくい質問だ」と言葉を濁した。来季のロースターについても「決まったことは何もない」としつつ、1年2050万ドル(約30億6000万円)のクオリファイング・オファー(QO)については「私が思うに、彼にオファーすると言ってほぼ間違いないだろう」と笑った。言葉を選びつつも、「我々はショウヘイ・オオタニのことが大好きだと言っておいて差し支えない」と再契約へ全力を尽くすことを示唆した。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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