大谷翔平が稼いだ“貯金”の凄まじさ 1か月半登板なしでも上位…投手でも覆す常識

エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】
エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

ア・リーグ投手のWARランク、1位はコールの「7.5」だった

 エンゼルスの大谷翔平投手は今季、日本人初となるメジャーでの本塁打王に輝くなど打率.304、投手としても10勝5敗、167奪三振という好成績を収めた。米データサイト「ベースボール・リファレンス」が「2023年のア・リーグ投手のWARトップの選手たち」を公開。大谷は“不利な条件”を覆して上位にランクインしている。

 1位はゲリット・コール(ヤンキース)の「7.5」。15勝を挙げた右腕は、33先発で209投球回を投じた。2位のソニー・グレイ(ツインズ)は「5.4」で、今季32先発で184投球回。3位のカイル・ブラディッシュ(オリオールズ)は「4.9」で、30先発で168回2/3投球回だった。

 そんな中で、4位で「4.0」の大谷は、23登板で132投球回にとどまる。6人制ローテーションにより、ほとんどの他球団の投手よりも登板機会が少なかっただけでなく、8月23日(日本時間24日)には右肘靭帯の損傷が発覚して残り1か月半近く残した状態で、投手としてはシーズンが終了していた。それでもリーグトップクラスのWARをたたき出して見せた。

 トップ10を見ても、25登板以下、150投球回以下は大谷と、6位に入ったガーディアンズのタナー・バイビー(25登板、142投球回)だけ。打撃もこなし、他選手よりも圧倒的に疲労度が溜まる状況で、いかに大谷が異次元の活躍だったかが分かる結果となった。

(Full-Count編集部)

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